猿長者(シマグチ)

概要

貧乏な老夫婦が居た。隣には非常にたちの悪い金持ちが居た。貧しい老夫婦は、金持ちの家にカマスを借りに来て、カマスから落ちてくる米でおかゆを炊いて、正月を迎えようと考え、金持ちの家に行くが、借してもらえない。残念に思ってぼんやり座っている所へ年寄りが来て、「何故、ぼんやりしているのか。」と聞くと年寄り夫婦は「年に一度の年の夜だというのに御馳走が炊けないからぼんやりしているのだ」という。年寄りは大きな鍋に湯を入れて沸かしなさいと言われ、湯を沸かすと、ひとつは御飯、ひとつは肉が鍋いっぱいになり、それで年を明かしなさいという。それで老夫婦は年を明かすことができた。もう一度、鍋に湯を沸し、その場に古着を入れると綺麗な着物に変わる。また、その湯で老夫婦が浴びると若くなる。すると、隣の金持ちがどのようにして、急に若くなったのかと聞くと、若がえった夫婦は、ある年寄りが訪ねてきてこうなったのだと、昨日の晩の事を話すと、金持ちは自分達も若くなりたいと考え、その年寄りを連れ戻す。年寄りが金持ちを浴びせると、金持ちは心が悪いから、ひとりは鳥、ひとりは猿といろんな生き者になる。年寄りは貧しい夫婦に、金持ちの家に住みなさいという。貧しい夫婦がそこに暮らすと、鳥が木の上から、猿が石に座りながら、私の家を返せといやがらせをする。四・五日たって、年寄りが様子を見にくると、貧乏夫婦は嫌がらせをされた事を話す。そこでこの年寄りは、家の前に在る石を焼いて置いておけと言って去る。その後、猿が来て、焼石に座り、尻が赤くなる。

再生時間:3:51

民話詳細DATA

レコード番号 47O416852
CD番号 47O41C359
決定題名 猿長者(シマグチ)
話者がつけた題名 猿長者
話者名 大川盛信
話者名かな おおかわせいしん
生年月日 19150213
性別
出身地 宜野湾市野嵩
記録日 19780611
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T02A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 貧乏,悪い金持ち,カマス,米,年寄り,鍋に湯,若くなる,猿,石,尻が赤い
梗概(こうがい) 貧乏な老夫婦が居た。隣には非常にたちの悪い金持ちが居た。貧しい老夫婦は、金持ちの家にカマスを借りに来て、カマスから落ちてくる米でおかゆを炊いて、正月を迎えようと考え、金持ちの家に行くが、借してもらえない。残念に思ってぼんやり座っている所へ年寄りが来て、「何故、ぼんやりしているのか。」と聞くと年寄り夫婦は「年に一度の年の夜だというのに御馳走が炊けないからぼんやりしているのだ」という。年寄りは大きな鍋に湯を入れて沸かしなさいと言われ、湯を沸かすと、ひとつは御飯、ひとつは肉が鍋いっぱいになり、それで年を明かしなさいという。それで老夫婦は年を明かすことができた。もう一度、鍋に湯を沸し、その場に古着を入れると綺麗な着物に変わる。また、その湯で老夫婦が浴びると若くなる。すると、隣の金持ちがどのようにして、急に若くなったのかと聞くと、若がえった夫婦は、ある年寄りが訪ねてきてこうなったのだと、昨日の晩の事を話すと、金持ちは自分達も若くなりたいと考え、その年寄りを連れ戻す。年寄りが金持ちを浴びせると、金持ちは心が悪いから、ひとりは鳥、ひとりは猿といろんな生き者になる。年寄りは貧しい夫婦に、金持ちの家に住みなさいという。貧しい夫婦がそこに暮らすと、鳥が木の上から、猿が石に座りながら、私の家を返せといやがらせをする。四・五日たって、年寄りが様子を見にくると、貧乏夫婦は嫌がらせをされた事を話す。そこでこの年寄りは、家の前に在る石を焼いて置いておけと言って去る。その後、猿が来て、焼石に座り、尻が赤くなる。
全体の記録時間数 4:04
物語の時間数 3:51
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP