サンアイイソバ(共通語)

概要

サンアイイソバはとても大きく力の強い女の人で、与那国を統治した。今の言葉ではサカイイソバと言うが本当はサンアイイソバという。サンアイイソバには、いろんな話があって、宮古の偉い人が与那国を統治しようとしてサンアイイソバを嫁にするって宮古に連れていったという話もあるが、これは宮古の芝居師が作った話なんだよね。サンアイイソバの系統の本家はうちで、墓のこの島にあるから、そんなことは実際あった話でも何でもないよ。サンアイイソバが生まれた島仲部落はね、今の天蛇鼻(てんだばな)の下の場所ではなく、旧島仲部落は天蛇鼻(てんだばな)の上にあって、今でも屋敷跡が残っている。天蛇鼻(てんだばな)のサンアイイソバ石碑が立ててある後ろの岩の割れ目の間の道は、島やサンアイ部落を守るためには向こうから廻ったら遅いから真っ直ぐ来たほうがいいってことで、木で作った梃で開けてこしらえたと言われてるわけさ。あの岩の割れ目の道でも、あまり巾がある身体だから、道を真っ直ぐは歩かないで横になって歩いたとかいう噂はあるさね。今もその道あるわけよ。その真下にちょうど三角みたいになってよ、大きい石があるさ。これは上から崩れて転んできたから、サンアイイソバは、「この大きい石が下に行ったら、下にある西部落、現在の島仲部落は全滅するんだ。」ということで、「止まれい。」と言って手で押して止めたという伝説もあるさね。これは小さい石だったら考えられるが、相当大きい石だのに人間がね、本当にあんな事ができるかって僕はこれをあまり信じてないから、あまり言うてないよ。一六日祭にはサンアイイソバの墓に今でも親戚が集まって全部行くよ。大浜の鬼虎がサカイイソバを嫁取りしようとしてイソバに退治された。だから大浜の人は与那国から嫁取りしないという。

再生時間:7:20

民話詳細DATA

レコード番号 47O341968
CD番号 47O34C143
決定題名 サンアイイソバ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 島袋春充
話者名かな しまぶくろはるみつ
生年月日 19210519
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町島仲
記録日 19970911
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町久部良 T16 A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード サンアイイソバ,与那国,統治,サカイイソバ,宮古,嫁,芝居師,島仲部落,天蛇鼻,岩の割れ目,伝説,一六日祭,鬼虎
梗概(こうがい) サンアイイソバはとても大きく力の強い女の人で、与那国を統治した。今の言葉ではサカイイソバと言うが本当はサンアイイソバという。サンアイイソバには、いろんな話があって、宮古の偉い人が与那国を統治しようとしてサンアイイソバを嫁にするって宮古に連れていったという話もあるが、これは宮古の芝居師が作った話なんだよね。サンアイイソバの系統の本家はうちで、墓のこの島にあるから、そんなことは実際あった話でも何でもないよ。サンアイイソバが生まれた島仲部落はね、今の天蛇鼻(てんだばな)の下の場所ではなく、旧島仲部落は天蛇鼻(てんだばな)の上にあって、今でも屋敷跡が残っている。天蛇鼻(てんだばな)のサンアイイソバ石碑が立ててある後ろの岩の割れ目の間の道は、島やサンアイ部落を守るためには向こうから廻ったら遅いから真っ直ぐ来たほうがいいってことで、木で作った梃で開けてこしらえたと言われてるわけさ。あの岩の割れ目の道でも、あまり巾がある身体だから、道を真っ直ぐは歩かないで横になって歩いたとかいう噂はあるさね。今もその道あるわけよ。その真下にちょうど三角みたいになってよ、大きい石があるさ。これは上から崩れて転んできたから、サンアイイソバは、「この大きい石が下に行ったら、下にある西部落、現在の島仲部落は全滅するんだ。」ということで、「止まれい。」と言って手で押して止めたという伝説もあるさね。これは小さい石だったら考えられるが、相当大きい石だのに人間がね、本当にあんな事ができるかって僕はこれをあまり信じてないから、あまり言うてないよ。一六日祭にはサンアイイソバの墓に今でも親戚が集まって全部行くよ。大浜の鬼虎がサカイイソバを嫁取りしようとしてイソバに退治された。だから大浜の人は与那国から嫁取りしないという。
全体の記録時間数 7:24
物語の時間数 7:20
言語識別 共通語
音源の質 ◯(雑音あり)
テープ番号
予備項目1

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