天から下りてきた図面(共通語)

概要

島仲に与那国が豊作になることを祈願する二五日の豊作祭りの祭事がある島仲祭りという行事があるでしょう。島仲祭りをやる旧の八月は焼香なんかもやらない。その二五日の祭事が終わって、祭りに参加した一門の人達が外に出てみると、空中に鳥でもない、何とも分からないものが、ずうっと飛んどるわけさね。それが何日ももう下に落ちないわけさな。「これは何かの原因があるのだろう。何ものとも分からないからまずそれを解決しよう。」とまず部落民を全部集めて部落の総会を持ったらしい。そのとき、集まって来た人の出席をとってみると、大屋三郎という方がだけがみえないらしい。だから、大屋さんの家に行って、「なぜあんたでないか。」というふうに聞いたら、大屋さんは、「部落総会に出る着物がなくて自分恥ずかしいから出られない。」というようなことをおっしゃったらしい。だから、呼びに行った人は、「何を言うか。そういう馬鹿な話があるか。」と連れてきて、その大屋さんが、部落総会の大勢の中に入った途端に空を飛んでいたものが、北牧場の西側に上から落ちたらしいね。それで、集まっていた人は、「あんたが出席したから、落ちたんでしょう。これはあんたが拝むべきだから、あんたで預かりなさい。」と言うから、それは大屋三郎さんに押しつけられたわけさ。大屋さんが見たら、その天かち落ちてきたのを見たら家の図面であったと。昔は、穴掘って家を造りよったさね。その図面の貫木家(ぬきや)っていうのはなかったらしい。これを参考にして大工さん達が造ったのは、与那国の貫木家(ぬきや)ぬき家の始まりであったと。その図面が落ちてきた所は、天から落ちてきたところだから、神棚(かみだな)のところは、と呼ばれていて、大屋さんは今も神棚(かんだな)の家の図面を拝んでいらっしゃるわけさね。

再生時間:4:23

民話詳細DATA

レコード番号 47O341954
CD番号 47O34C142
決定題名 天から下りてきた図面(共通語)
話者がつけた題名
話者名 西銘行雄
話者名かな にしめゆきお
生年月日 19160623
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町祖納
記録日 19970910
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町祖納 T15 A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 島仲,与那国,豊作,祈願,島仲祭り,旧の八月,一門,空中,総会,大屋三郎,着物,家の図面,神棚
梗概(こうがい) 島仲に与那国が豊作になることを祈願する二五日の豊作祭りの祭事がある島仲祭りという行事があるでしょう。島仲祭りをやる旧の八月は焼香なんかもやらない。その二五日の祭事が終わって、祭りに参加した一門の人達が外に出てみると、空中に鳥でもない、何とも分からないものが、ずうっと飛んどるわけさね。それが何日ももう下に落ちないわけさな。「これは何かの原因があるのだろう。何ものとも分からないからまずそれを解決しよう。」とまず部落民を全部集めて部落の総会を持ったらしい。そのとき、集まって来た人の出席をとってみると、大屋三郎という方がだけがみえないらしい。だから、大屋さんの家に行って、「なぜあんたでないか。」というふうに聞いたら、大屋さんは、「部落総会に出る着物がなくて自分恥ずかしいから出られない。」というようなことをおっしゃったらしい。だから、呼びに行った人は、「何を言うか。そういう馬鹿な話があるか。」と連れてきて、その大屋さんが、部落総会の大勢の中に入った途端に空を飛んでいたものが、北牧場の西側に上から落ちたらしいね。それで、集まっていた人は、「あんたが出席したから、落ちたんでしょう。これはあんたが拝むべきだから、あんたで預かりなさい。」と言うから、それは大屋三郎さんに押しつけられたわけさ。大屋さんが見たら、その天かち落ちてきたのを見たら家の図面であったと。昔は、穴掘って家を造りよったさね。その図面の貫木家(ぬきや)っていうのはなかったらしい。これを参考にして大工さん達が造ったのは、与那国の貫木家(ぬきや)ぬき家の始まりであったと。その図面が落ちてきた所は、天から落ちてきたところだから、神棚(かみだな)のところは、と呼ばれていて、大屋さんは今も神棚(かんだな)の家の図面を拝んでいらっしゃるわけさね。
全体の記録時間数 4:30
物語の時間数 4:23
言語識別 共通語
音源の質 ◯(雑音あり)
テープ番号
予備項目1

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