もの言う牛(共通語)

概要

ある人が夏の暑いとき畑(はる)を廻ってくるうちにね、牛が繋いでおった縄が引っ掛かって草も食べられんからお腹がこうぺこぺこになって、水も欲しがっていて、その牛が、「どうか僕を放してから水を飲ましてちょうだい。」って言うから、水飲ましてやったら、その牛が、「実は自分の家(うち)はどこどこだから、お家に行ってね、一つの賭けをしなさい。」と言ったみたい。だから、行って牛をくびっておいてから、「あんたの牛は話ができるよ。」って言ったらね、「この牛にそんなことあるか。」って言ったみたい。「ほんとだよ。」って言ったら、「なんなら賭するか。」って、カネマツの家(うち)の人から最初に言いよったみたいさね。「僕は負けたら首をやるさ。その代わりあんたが負けたらね、あんたの財産全部を取るよ。」って賭をしたって。そしてね、牛を連れてきて飼主に会わせたらね、牛がそっぽ向いて全然言わなかったって。「お前はもう嘘ついてるもんだから、首切らんといかん。」と言うからね、牛に水飲ました人がね、泣きかかってから、「あんたがね、賭け事しろというからやったのに、いらん罪させることか。」と言ったらね、牛が初めてもの言ったって、「あんな悪い精神の人にもの言いたくない。」って言ったって。もう牛がものを言ったから、その飼主の財産をもらって、三〇〇年後まで続く金持ちなって成功したっていう話があるよ。

再生時間:3:08

民話詳細DATA

レコード番号 47O341923
CD番号 47O34C141
決定題名 もの言う牛(共通語)
話者がつけた題名
話者名 前粟蔵寅三
話者名かな まえあわくらとらぞう
生年月日 19141201
性別
出身地 不明
記録日 19970313
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町久部良 T13 B09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 仕事合間の仲間同士のおしゃべりから
文字化資料
キーワード 夏,畑,はる,牛,縄,水,賭け,カネマツの家,財産,首
梗概(こうがい) ある人が夏の暑いとき畑(はる)を廻ってくるうちにね、牛が繋いでおった縄が引っ掛かって草も食べられんからお腹がこうぺこぺこになって、水も欲しがっていて、その牛が、「どうか僕を放してから水を飲ましてちょうだい。」って言うから、水飲ましてやったら、その牛が、「実は自分の家(うち)はどこどこだから、お家に行ってね、一つの賭けをしなさい。」と言ったみたい。だから、行って牛をくびっておいてから、「あんたの牛は話ができるよ。」って言ったらね、「この牛にそんなことあるか。」って言ったみたい。「ほんとだよ。」って言ったら、「なんなら賭するか。」って、カネマツの家(うち)の人から最初に言いよったみたいさね。「僕は負けたら首をやるさ。その代わりあんたが負けたらね、あんたの財産全部を取るよ。」って賭をしたって。そしてね、牛を連れてきて飼主に会わせたらね、牛がそっぽ向いて全然言わなかったって。「お前はもう嘘ついてるもんだから、首切らんといかん。」と言うからね、牛に水飲ました人がね、泣きかかってから、「あんたがね、賭け事しろというからやったのに、いらん罪させることか。」と言ったらね、牛が初めてもの言ったって、「あんな悪い精神の人にもの言いたくない。」って言ったって。もう牛がものを言ったから、その飼主の財産をもらって、三〇〇年後まで続く金持ちなって成功したっていう話があるよ。
全体の記録時間数 3:16
物語の時間数 3:08
言語識別 共通語
音源の質 ◯(雑音あり)
テープ番号
予備項目1

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