沈められた武士 バタナマチ(共通語)

概要

昔、この島には海賊なんかの外敵がよく来たことがあるから島を守るために、外敵が来ないようにっていうような祭から始まって、大きな草鞋を流したりしていけどね、大和からこの島を支配しようとして役人なんかが来たんでしょうね。そのとき、帆安(ほあん)のバダナマチという田のところにものすごい湧き水があって、その湧き水で田んぼが全部潤っていたわけですよね。その湧き水の穴から、この島を守る体が鉄でできた力の強い武士が生まれてこようとして首だけ出したけども、出られないから早く穴から生まれ出て、これなんかを追い払ってやろうとして島の人達に、「赤丸牛(あがまるうし)七匹をそこの田圃(たんぼ)に落とせば出られるから、早く赤丸牛(あがまるうし)を落として出してくれえ。」って言ったら、やってきた大和の役人が、「あの武士が早く生まれるためには、猫を七匹殺して田圃(たんぼ)に落とせばいい。」と逆を教えてあるわけよ。鉄の武士が片腕まで出して、あとは片腕が出せば出られるようになったときに、島の人は、騙されたとは知らずに猫を七匹殺してその穴に入れたから、その鉄の武士は、「謀られた。自分が生まれれば、彼らをみんな追っ払って島を立派にできたのに残念だ。」と言って穴の中に沈んでしまい、湧き水も止まってしまって、その水は、今あのサンニヌ台の西の方にミジントゥにその水が流ているといわれているから、その鉄の武士は水の神様だったのかなと思っています。

再生時間:6:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O341855
CD番号 47O34C137
決定題名 沈められた武士 バタナマチ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 池間苗
話者名かな いけまなえ
生年月日 19191217
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町祖納
記録日 19970313
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町祖納 T12 A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 大和,支配,役人,帆安,バダナマチ,湧き水,穴,鉄,武士,赤丸牛,猫,片腕,サンニヌ台,ミジントゥ,水の神様
梗概(こうがい) 昔、この島には海賊なんかの外敵がよく来たことがあるから島を守るために、外敵が来ないようにっていうような祭から始まって、大きな草鞋を流したりしていけどね、大和からこの島を支配しようとして役人なんかが来たんでしょうね。そのとき、帆安(ほあん)のバダナマチという田のところにものすごい湧き水があって、その湧き水で田んぼが全部潤っていたわけですよね。その湧き水の穴から、この島を守る体が鉄でできた力の強い武士が生まれてこようとして首だけ出したけども、出られないから早く穴から生まれ出て、これなんかを追い払ってやろうとして島の人達に、「赤丸牛(あがまるうし)七匹をそこの田圃(たんぼ)に落とせば出られるから、早く赤丸牛(あがまるうし)を落として出してくれえ。」って言ったら、やってきた大和の役人が、「あの武士が早く生まれるためには、猫を七匹殺して田圃(たんぼ)に落とせばいい。」と逆を教えてあるわけよ。鉄の武士が片腕まで出して、あとは片腕が出せば出られるようになったときに、島の人は、騙されたとは知らずに猫を七匹殺してその穴に入れたから、その鉄の武士は、「謀られた。自分が生まれれば、彼らをみんな追っ払って島を立派にできたのに残念だ。」と言って穴の中に沈んでしまい、湧き水も止まってしまって、その水は、今あのサンニヌ台の西の方にミジントゥにその水が流ているといわれているから、その鉄の武士は水の神様だったのかなと思っています。
全体の記録時間数 6:12
物語の時間数 6:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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