隣の友達同士でね、ある晩魚釣りに行って、磯端の大きな洞窟の中でその人たちが寝ていると、何かそこに神の声が聞こえてきた。それは「今日ねえ、ここの家に男の子とここの家に女の子が子どもが生まれたから、男の子には貧乏運、女の子の額には金持ちで幸せになるように印を付けてきたよ。」と言うから、翌朝家(うち)に帰ってみたら、やはりその両方の家に子ども生まれていて、一方の女の子には、ここに眉間の方にね、ナベ墨が付けられていたそうです。その子がだんだん大きくなったときに、この墨が付けられていない男のほうの親がもうそれを聞いているもんだから、その金持ちの運の娘を嫁にしたわけ。そしたらね、物凄くその家が栄えたんだけど、その男の夫たるものが、あまりよくなくって。その嫁はあんまり金がかからんから財産がたくさんできたのに、ちょっとのぼせたのか、嫁を追い出しちゃったわけ。そしたらこの嫁はどこにいこうかと思ってどんどん道を行って、道端で歩き疲れて寝てるときに、「お前はどんどん真っ直ぐ行くと、そこにお前の行く所があるよ。」と言う声が聞こえたので、真っ直ぐ行くと家があって、年取った人が一人おったので、その家に住むようになったらまたその家が栄えたということです。そしたら、前の夫の家は貧乏になって潰れてしまったってね、食べるものがなくなったから前の夫は、乞食になって昔の嫁さんの家にやってきたら、嫁さんはすぐに前の夫だと分かって食べ物を与えてやったら、前の夫はようやく追い出した嫁さんだと気がついてそこで死んでしまったそうです。
| レコード番号 | 47O341823 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C135 |
| 決定題名 | 産神問答(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 池間苗 |
| 話者名かな | いけまなえ |
| 生年月日 | 19191217 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡与那国町祖納 |
| 記録日 | 19970312 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那国町祖納 T10 A15 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 洞窟,神の声,男の子,女の子,貧乏運,額,金持ち,印,眉間,ナベ墨,栄えた,乞食 |
| 梗概(こうがい) | 隣の友達同士でね、ある晩魚釣りに行って、磯端の大きな洞窟の中でその人たちが寝ていると、何かそこに神の声が聞こえてきた。それは「今日ねえ、ここの家に男の子とここの家に女の子が子どもが生まれたから、男の子には貧乏運、女の子の額には金持ちで幸せになるように印を付けてきたよ。」と言うから、翌朝家(うち)に帰ってみたら、やはりその両方の家に子ども生まれていて、一方の女の子には、ここに眉間の方にね、ナベ墨が付けられていたそうです。その子がだんだん大きくなったときに、この墨が付けられていない男のほうの親がもうそれを聞いているもんだから、その金持ちの運の娘を嫁にしたわけ。そしたらね、物凄くその家が栄えたんだけど、その男の夫たるものが、あまりよくなくって。その嫁はあんまり金がかからんから財産がたくさんできたのに、ちょっとのぼせたのか、嫁を追い出しちゃったわけ。そしたらこの嫁はどこにいこうかと思ってどんどん道を行って、道端で歩き疲れて寝てるときに、「お前はどんどん真っ直ぐ行くと、そこにお前の行く所があるよ。」と言う声が聞こえたので、真っ直ぐ行くと家があって、年取った人が一人おったので、その家に住むようになったらまたその家が栄えたということです。そしたら、前の夫の家は貧乏になって潰れてしまったってね、食べるものがなくなったから前の夫は、乞食になって昔の嫁さんの家にやってきたら、嫁さんはすぐに前の夫だと分かって食べ物を与えてやったら、前の夫はようやく追い出した嫁さんだと気がついてそこで死んでしまったそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:14 |
| 物語の時間数 | 4:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯(雑音あり) |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |