鬼虎(共通語)

概要

ここでの鬼虎の話は、鬼虎は宮古出身の宮古生まれで、宮古はとにかく山が少ない関係ですごく飢饉に悩まされていて大変な飢饉だったから、この人が一〇歳ぐらいのときに、お米と交換して与那国に連れてきたそうです。それがだんだん大きくなると、頭も三斗俵ぐらいあったという大男になってサンアイイソバの後に島を統治していたさ。その時代に、首里城はね、納税とかそういったために与那国を支配しようとしたんでしょうね。最初の仲屋金盛は、こっち来て追われているから、オヤケ赤蜂がやられた後に金盛の親だと聞いてるけど、仲宗根豊見親(なかそ ね とぅいみゃー)が一計を案じて、向こうの宮古から司のお婆さんなんかにお酒を持たせて連れてきて、「宮古はねえ、飢饉で困っているのよう。」って泣きながら鬼虎にお酒を飲まして酔っぱらわして殺したというんです。鬼虎にはとてもきれいな娘が一人いて、それを宮古に一人ずつ連れていって、浜にその底のない樽を置いて、「これを水をいっぱいにしたら、もう与那国に帰してやる。」と言うから、その娘は水を汲んで入れたが、底のない樽だから、入れても入れても一杯にならないわけ。泣きながらやっていると、見るに見かねた人が底をいれてくれて、水が入ったから、「そしたら帰っていい。」って言われたが、高い与那国が見えるところに登ってそこで死んだという話です。けれども残念なのは、私達が鬼虎ついて知っていることは、この話だけなんです。その娘が死んだところは祟りがあるって宮古のアヤグに残っているんですよ。 

再生時間:3:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O341810
CD番号 47O34C135
決定題名 鬼虎(共通語)
話者がつけた題名
話者名 池間苗
話者名かな いけまなえ
生年月日 19191217
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町祖納
記録日 19970312
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町祖納 T10 A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 鬼虎,宮古,飢饉,お米,交換,与那国,大男,サンアイイソバ,統治,首里城,オヤケ赤蜂,仲宗根豊見親,司,お酒,娘,底,樽,祟り,アヤグ,
梗概(こうがい) ここでの鬼虎の話は、鬼虎は宮古出身の宮古生まれで、宮古はとにかく山が少ない関係ですごく飢饉に悩まされていて大変な飢饉だったから、この人が一〇歳ぐらいのときに、お米と交換して与那国に連れてきたそうです。それがだんだん大きくなると、頭も三斗俵ぐらいあったという大男になってサンアイイソバの後に島を統治していたさ。その時代に、首里城はね、納税とかそういったために与那国を支配しようとしたんでしょうね。最初の仲屋金盛は、こっち来て追われているから、オヤケ赤蜂がやられた後に金盛の親だと聞いてるけど、仲宗根豊見親(なかそ ね とぅいみゃー)が一計を案じて、向こうの宮古から司のお婆さんなんかにお酒を持たせて連れてきて、「宮古はねえ、飢饉で困っているのよう。」って泣きながら鬼虎にお酒を飲まして酔っぱらわして殺したというんです。鬼虎にはとてもきれいな娘が一人いて、それを宮古に一人ずつ連れていって、浜にその底のない樽を置いて、「これを水をいっぱいにしたら、もう与那国に帰してやる。」と言うから、その娘は水を汲んで入れたが、底のない樽だから、入れても入れても一杯にならないわけ。泣きながらやっていると、見るに見かねた人が底をいれてくれて、水が入ったから、「そしたら帰っていい。」って言われたが、高い与那国が見えるところに登ってそこで死んだという話です。けれども残念なのは、私達が鬼虎ついて知っていることは、この話だけなんです。その娘が死んだところは祟りがあるって宮古のアヤグに残っているんですよ。 
全体の記録時間数 3:12
物語の時間数 3:05
言語識別 共通語
音源の質 ◯(雑音あり)
テープ番号
予備項目1

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