人枡田と久部良バリ(共通語)

概要

昔は、もういつ何どきか非常呼集みたいにして銅鑼を打ち鳴らして、島の中央の島仲にある人升田(とんぐだ)に人を集めたっていうもんですから、いくら小さな島だといっても、銅鑼一つでね、島全体にあすこに集まるべきことが分かったかねと思って、お爺さんなんかに聞いたら、あの頃は銅鑼の音がこだまして聞こえたって言っておられたけどね。そのときは、たぶん体が弱い人はそこまで行くのに遅れて、あすこの人升田に入れなかったって言いますよ。そのとき入れなかった人は、役人が殺したのか、また島の人達が殺したってことにはなってるんですよね。あれは、人頭税の時代の納税の規則は島に住んでいる一五歳以上から五〇歳までの人皆ですから、その納めるだけの田圃(たんぼ)がある人もいれば、持ってない人もおったはずだから、子どもたちも皆手伝いに行かして、その手間賃をもらってそれで納めたっていう話もあって納税がとても苦しっくて、中には、子どもが五人いるけれども、その一人の子どもが不具者で働かすことできなかったからもう親が涙を呑んでその子を殺してしまったっていう話があるんです。だから、人升田に入れないかったのは、ひょっとしたら体の悪い人達じゃなかったかなっていう感じでね、そういう人達のを取りのけるっていうことでやったのかなっと思うんだけどね。とぅんぐだのまわりに人の骨が残っているはずだといって探したが見つからなかった。また妊婦を飛ばせて間引きしたという久部良バリの下にも骨は残っていなかった。久部良バリのしたは以前は海だったのだから当然である。

再生時間:5:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O341664
CD番号 47O34C127
決定題名 人枡田と久部良バリ(共通語)
話者がつけた題名 とぅんぐだとくぶらばり
話者名 池間苗
話者名かな いけまなえ
生年月日 19191217
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町祖納
記録日 19960917
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町祖納 T03 A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 銅鑼,島仲,人升田,とぅんぐだ,人頭税,不具者,人の骨,妊婦,久部良バリ
梗概(こうがい) 昔は、もういつ何どきか非常呼集みたいにして銅鑼を打ち鳴らして、島の中央の島仲にある人升田(とんぐだ)に人を集めたっていうもんですから、いくら小さな島だといっても、銅鑼一つでね、島全体にあすこに集まるべきことが分かったかねと思って、お爺さんなんかに聞いたら、あの頃は銅鑼の音がこだまして聞こえたって言っておられたけどね。そのときは、たぶん体が弱い人はそこまで行くのに遅れて、あすこの人升田に入れなかったって言いますよ。そのとき入れなかった人は、役人が殺したのか、また島の人達が殺したってことにはなってるんですよね。あれは、人頭税の時代の納税の規則は島に住んでいる一五歳以上から五〇歳までの人皆ですから、その納めるだけの田圃(たんぼ)がある人もいれば、持ってない人もおったはずだから、子どもたちも皆手伝いに行かして、その手間賃をもらってそれで納めたっていう話もあって納税がとても苦しっくて、中には、子どもが五人いるけれども、その一人の子どもが不具者で働かすことできなかったからもう親が涙を呑んでその子を殺してしまったっていう話があるんです。だから、人升田に入れないかったのは、ひょっとしたら体の悪い人達じゃなかったかなっていう感じでね、そういう人達のを取りのけるっていうことでやったのかなっと思うんだけどね。とぅんぐだのまわりに人の骨が残っているはずだといって探したが見つからなかった。また妊婦を飛ばせて間引きしたという久部良バリの下にも骨は残っていなかった。久部良バリのしたは以前は海だったのだから当然である。
全体の記録時間数 5:06
物語の時間数 5:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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