昔、ハイドゥナンというところがあったらしいんですよね。そこから一人の人が流れて来たら、ここに島が見えるんで、「おや。」と思って下りて来たらしいのよね。来たら誰もいないから、そこにヤドカリを置いて、何年か後に来てみたら、これが生きているもんだから、「ここで人間が住める。」って家族連れて越してきて住んで、島を守るようになったら人間が繁盛したらしいよね。そしたらある年、六か月雨が降り通しで作物も作れない。それで食う物がなくなりそうだから、「もう飢え死にしなければいけない。どうしようか。」っていって大騒ぎしているときに、子どもたちが遊びに行って大喜びして騒いでいるさな。「何だろう。」と大人たちが寄ってきたら、今の太陽所(てぃだんどぅぐる)のそこに昔井戸であったのか穴だったのか知らないけど、子どもたちが、「太陽が見える。ここに見える、見える。」って言ったから来てみたら本当に太陽が水に映って見えたって。太陽をてぃだと言うからね、そこを太陽所(てぃだんどぅぐる)って名前を付けたって。こうして太陽所(てぃだんどぅぐる)でお天道様を発見してから、それから島が裕福になったって言いますよ。それで、与那国の祭のときに、司なんかが大俣(おまた)っていうところで年々(としとし)の豊作の願いの与那国祭するんだ。そこに行くときに、向こうの十山御嶽(とやまうがん)から行くときに必ずここに来て、中には入らないけど、必ずみんな手を合わしてから行く。これが何百年続いているわけさ。それが太陽所(てぃだんどぅぐる)っていう。
| レコード番号 | 47O341641 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C125 |
| 決定題名 | 太陽所(共通語) |
| 話者がつけた題名 | てぃだんどぅぐる |
| 話者名 | 冨里康子 |
| 話者名かな | ふさとやすこ |
| 生年月日 | 19160723 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡与那国町祖納 |
| 記録日 | 19960917 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那国町祖納 T02 A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ハイドゥナン,島,ヤドカリ,雨,太陽所,てぃだんどぅぐる,与那国の祭,司,大俣,十山御嶽 |
| 梗概(こうがい) | 昔、ハイドゥナンというところがあったらしいんですよね。そこから一人の人が流れて来たら、ここに島が見えるんで、「おや。」と思って下りて来たらしいのよね。来たら誰もいないから、そこにヤドカリを置いて、何年か後に来てみたら、これが生きているもんだから、「ここで人間が住める。」って家族連れて越してきて住んで、島を守るようになったら人間が繁盛したらしいよね。そしたらある年、六か月雨が降り通しで作物も作れない。それで食う物がなくなりそうだから、「もう飢え死にしなければいけない。どうしようか。」っていって大騒ぎしているときに、子どもたちが遊びに行って大喜びして騒いでいるさな。「何だろう。」と大人たちが寄ってきたら、今の太陽所(てぃだんどぅぐる)のそこに昔井戸であったのか穴だったのか知らないけど、子どもたちが、「太陽が見える。ここに見える、見える。」って言ったから来てみたら本当に太陽が水に映って見えたって。太陽をてぃだと言うからね、そこを太陽所(てぃだんどぅぐる)って名前を付けたって。こうして太陽所(てぃだんどぅぐる)でお天道様を発見してから、それから島が裕福になったって言いますよ。それで、与那国の祭のときに、司なんかが大俣(おまた)っていうところで年々(としとし)の豊作の願いの与那国祭するんだ。そこに行くときに、向こうの十山御嶽(とやまうがん)から行くときに必ずここに来て、中には入らないけど、必ずみんな手を合わしてから行く。これが何百年続いているわけさ。それが太陽所(てぃだんどぅぐる)っていう。 |
| 全体の記録時間数 | 2:28 |
| 物語の時間数 | 2:04 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |