嫁と姑 猫と鼠(方言)

よめとしゅうとめ

概要

昔、姑と夫婦がいた。昔は節を半分正月と言ってご馳走を作る。節祭の日、年老いた姑は嫁に、「早くご馳走を作れ。」と言うが、嫁は、「機織りが終わってから。」と機織りをしている。姑は空腹でがまんできなくなり、台所に吊してあった豚肉から、したたり落ちている生血を嘗めたので、嫁は驚いて姑を自分の使っていた箴で突いたところ、姑は猫になった。嫁は驚きやがて野良仕事から帰ってきた夫にそのことを告げる。夫は怒って妻に、「お前が早くご馳走を作らないからだ。お前のような者は、鼠になって、お母さんの猫の餌になれ。」と言って、箴で妻を突くと妻は鼠になった。このように鼠は嫁が姿をかえたものだから、お正月の年の夜には、必ず梁の上にご馳走をのせて、食べさせるものだ。

再生時間:3:32

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民話詳細DATA

レコード番号 47O341487
CD番号 47O34C115
決定題名 嫁と姑 猫と鼠(方言)
話者がつけた題名 姑猫と嫁鼠
話者名 前粟蔵永渡
話者名かな まえあわぐらえいと
生年月日 19061102
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町
記録日 19760803
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町久部良 T50 A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 動物昔話
発句(ほっく) ンカチ
伝承事情 姉の夫のおじさんで美崎さんという瓦焼職人の人から聞いた。採訪時から数えて十年ほど前に孫に話したこともある。
文字化資料
キーワード 姑,夫婦,半分正月,ご馳走,節祭,嫁,機織り,空腹,豚肉,生血,箴,猫,夫,怒って,鼠,餌,梁
梗概(こうがい) 昔、姑と夫婦がいた。昔は節を半分正月と言ってご馳走を作る。節祭の日、年老いた姑は嫁に、「早くご馳走を作れ。」と言うが、嫁は、「機織りが終わってから。」と機織りをしている。姑は空腹でがまんできなくなり、台所に吊してあった豚肉から、したたり落ちている生血を嘗めたので、嫁は驚いて姑を自分の使っていた箴で突いたところ、姑は猫になった。嫁は驚きやがて野良仕事から帰ってきた夫にそのことを告げる。夫は怒って妻に、「お前が早くご馳走を作らないからだ。お前のような者は、鼠になって、お母さんの猫の餌になれ。」と言って、箴で妻を突くと妻は鼠になった。このように鼠は嫁が姿をかえたものだから、お正月の年の夜には、必ず梁の上にご馳走をのせて、食べさせるものだ。
全体の記録時間数 3:44
物語の時間数 3:32
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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