白銀堂由来(方言)

概要

薩摩の侍が沖縄で長いこと滞在し、糸満で友人ができた。その友人は病弱な人で薩摩の侍から借金し、その日暮らしの貧しい生活をしていた。返済する日がきても返すあてがないので、糸満にある大きな岩穴に隠れていたが、見つかってしまった。侍は腹を立て、金を返してもらわないことには薩摩に帰れないと言って刀を振り出した。すると糸満の人は、「そんなに怒らないでください。話しを一つ覚えているから、話をさせてください」と言って、「手が出れば気を引け、気が出れば手を引け」という話があるという。そして、「短気を起こすとあなたも私も損をします。そんなに怒らないでください。どうか気を鎮めてください」とお願いし、侍も納得して許し、そのまま薩摩に帰った。薩摩の家に着くと玄関には男の履物があり、中へ入って見ると、寝床に男と女が寝ていたので刀を抜きかけたが、糸満の友人の言葉を思い出し、声をかけて起こしてみた。、それは母親と嫁であった。彼は糸満の友人に感謝し、御礼を持って再び沖縄へ行った。友人は体もすっかり快復し、借金の目途もついたので彼に返そうとしたが、互いに受け取らなかった。それで、その金で二人を救った神を奉ることにした。それが白銀堂である。

再生時間:10:59

民話詳細DATA

レコード番号 47O234442
CD番号 47O23C231
決定題名 白銀堂由来(方言)
話者がつけた題名 白銀堂由来
話者名 饒平名泰仁
話者名かな よへなたいじん
生年月日 19000305
性別
出身地 多良間村字仲筋 
記録日 19780808
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 多良間T18B03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 沖縄の老人から
文字化資料 多良間村の民話P165
キーワード 薩摩の侍,沖縄,糸満,友人,薩摩の侍から借金,貧しい生,返済,大きな岩穴,刀を振り出した,手が出れば気を引け,気が出れば手を引け,薩摩の家,玄関,男の履物,寝床に男と女,母親と嫁,神を奉る,白銀堂
梗概(こうがい) 薩摩の侍が沖縄で長いこと滞在し、糸満で友人ができた。その友人は病弱な人で薩摩の侍から借金し、その日暮らしの貧しい生活をしていた。返済する日がきても返すあてがないので、糸満にある大きな岩穴に隠れていたが、見つかってしまった。侍は腹を立て、金を返してもらわないことには薩摩に帰れないと言って刀を振り出した。すると糸満の人は、「そんなに怒らないでください。話しを一つ覚えているから、話をさせてください」と言って、「手が出れば気を引け、気が出れば手を引け」という話があるという。そして、「短気を起こすとあなたも私も損をします。そんなに怒らないでください。どうか気を鎮めてください」とお願いし、侍も納得して許し、そのまま薩摩に帰った。薩摩の家に着くと玄関には男の履物があり、中へ入って見ると、寝床に男と女が寝ていたので刀を抜きかけたが、糸満の友人の言葉を思い出し、声をかけて起こしてみた。、それは母親と嫁であった。彼は糸満の友人に感謝し、御礼を持って再び沖縄へ行った。友人は体もすっかり快復し、借金の目途もついたので彼に返そうとしたが、互いに受け取らなかった。それで、その金で二人を救った神を奉ることにした。それが白銀堂である。
全体の記録時間数 10:59
物語の時間数 10:59
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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