イルラマモツという人が島流しにあって多良間に漂着した。この人は大工だったので仕事を頼んだが、カンナばかり研いで他の仕事をしなかった。それで頼んだ人は仕事を断わった。この時、楔を(重ねて)縛ってドブの中に入れて帰った。その楔の節目に全く水が入らないのを見て、イルラマモツ(の技)を見直して、自分達が悪かったと言って謝った。それで、あの当時、沖縄(本島)にもないようなりっぱな家を建てたが、役人達が来るというので柱のあちこちに傷をつけた。それを見た役人は、なぜ傷をつけたかと聞くと、「引き上げさせんようにと思ってやった」と言った。いよいよ普通の役人ではない人が来た。その人は首里王子で、そこの家の主人は、自分の妻を妹だと偽って差し上げた。それで調査はせずに帰った。その後アカシャ(私生児)が生まれた。アカシャも実子も7歳になった時、試すために二人を呼んで、お盆にお箸は置かずに小刀を置いてご飯を出した。実子は「おはし、おはし」とわめいて一向に食べない。アカシャはお膳の側を破って、自分で箸を作って食べた。それでそのアカシャをサーダのウブシュ、スムズのウブシュと並んでイラブのウブシュ(大王)の位につけてくださった。
| レコード番号 | 47O234408 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C229 |
| 決定題名 | 大王になったアカシャ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田朝方 |
| 話者名かな | さわだちょうほう |
| 生年月日 | 19080515 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 多良間村字仲筋 |
| 記録日 | 19780808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T16B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖父・父親から |
| 文字化資料 | 多良間村の民話P217 |
| キーワード | イルラマモツ,島流し,て多良間,大工,カンナ,楔,ドブの中,りっぱな家,柱に傷,首里王子,アカシャ,実子,7歳,お盆,お箸,小刀,ご飯,サーダのウブシュ,スムズのウブシュ,イラブのウブシュ |
| 梗概(こうがい) | イルラマモツという人が島流しにあって多良間に漂着した。この人は大工だったので仕事を頼んだが、カンナばかり研いで他の仕事をしなかった。それで頼んだ人は仕事を断わった。この時、楔を(重ねて)縛ってドブの中に入れて帰った。その楔の節目に全く水が入らないのを見て、イルラマモツ(の技)を見直して、自分達が悪かったと言って謝った。それで、あの当時、沖縄(本島)にもないようなりっぱな家を建てたが、役人達が来るというので柱のあちこちに傷をつけた。それを見た役人は、なぜ傷をつけたかと聞くと、「引き上げさせんようにと思ってやった」と言った。いよいよ普通の役人ではない人が来た。その人は首里王子で、そこの家の主人は、自分の妻を妹だと偽って差し上げた。それで調査はせずに帰った。その後アカシャ(私生児)が生まれた。アカシャも実子も7歳になった時、試すために二人を呼んで、お盆にお箸は置かずに小刀を置いてご飯を出した。実子は「おはし、おはし」とわめいて一向に食べない。アカシャはお膳の側を破って、自分で箸を作って食べた。それでそのアカシャをサーダのウブシュ、スムズのウブシュと並んでイラブのウブシュ(大王)の位につけてくださった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:07 |
| 物語の時間数 | 5:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |