アガネ(東隣)に男の子、インネ(西隣)に女の子が生まれた。女の子が生まれた家は猫が来た時、いらっしゃいと言って餌をやり、男の子が生まれた家は悪口を言って追い払った。海の神様が、女の子の家はよい家だから得を上げよう、男の子には竹細工をして食べるように、と言っているのを(海でパイナーをしていた)男の子の親が聞いて、二人を夫婦にしようと考える。両家の親が話し合って縁を結んだ。二人は裕福な家庭を築いた。ある日、女が黍を炊いて上げると、「こんな物を夫に上げる奴はけしからん」と言って追い出した。追い出された女、ヌジャトゥナマウスは夢を見た。夫はスミヤキタンドゥルだという夢だった。その時刻にスミヤキタンドゥルも夢を見せられ、嫁はヌジャトゥナマウスだということだった。早速、ヌジャトゥナマウスはモリアニ(子守りとして小さい頃から親しくしている人)と一緒に訪ねて行った。スミヤキタンドゥルは真っ黒な顔で出てきたので、ヌジャトゥナマウスはびっくりして逃げようとすると、モリアニが「待て」と言って引き止めた。洗面すると男前だったので、帰っていたら大変だったなあとヌジャトゥナマウスは喜んだ。(二人の間には)男の子が七人、女の子が一人生まれた。女の子にはウムイミガと名付けた。スミヤキタンドゥルが盲になり、男の子達は盲のおやじだからといって、船に畳を1枚載せて、「今日は楽しみにお供しましょう」と言って海へ連れて行った。父親を岸に置いて自分達は帰ってきて、親捨て祝いといって騒いでいた。それを聞いたウムイミガは泣きながら浜辺へ行った。すると、大きなフカが父親を助けてくれた。フカへのお礼として一番大きな牛を殺して与える。でも、フカは去ろうとしない。まだ何か残っているか、と父親が聞くので、頭が残っていると答え、父親の指図でそれを与えるとフカは沖へ去って行った。父親は息子達に、「許してやるから修行の旅に出なさい」と言って旅に出す。ウムイミガが屋根に登って、兄達がどこまで行っただろうかと見ていると、父親が来て、「屋根の角々のカヤを取ってきてくれ」と言い、それを燃やして竜巻の呪文を唱えた。(それでみんな死んだ)ウムイミガは一人前になって結婚した。ウムイミガの夫は宮古の偉い人でメグラモリといった。メグラモリの息子が仲宗根豊見親である。
| レコード番号 | 47O234397 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C228 |
| 決定題名 | 産神問答(方言) |
| 話者がつけた題名 | 産神問答 三人不孝 |
| 話者名 | 佐和田朝方 |
| 話者名かな | さわだちょうほう |
| 生年月日 | 19080515 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 多良間村字仲筋 |
| 記録日 | 19780808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T16A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 多良間村の民話P75 |
| キーワード | アガネに男の子,インネに女の子,猫,餌,悪口,追い払った,海の神様,得,竹細工,夫婦,裕福な家庭,黍,追い出した,ヌジャトゥナマウス,夫,スミヤキタンドゥル,モリアニ,男前,男の子が七人,女の子が一人,ウムイミガ,ミヤキタンドゥルが盲,船に畳を1枚,親捨て祝い,フカが父親を助けた,フカへのお礼,一番大きな牛,頭,修行の旅,屋根,竜巻の呪文,メグラモリ,仲宗根豊見親 |
| 梗概(こうがい) | アガネ(東隣)に男の子、インネ(西隣)に女の子が生まれた。女の子が生まれた家は猫が来た時、いらっしゃいと言って餌をやり、男の子が生まれた家は悪口を言って追い払った。海の神様が、女の子の家はよい家だから得を上げよう、男の子には竹細工をして食べるように、と言っているのを(海でパイナーをしていた)男の子の親が聞いて、二人を夫婦にしようと考える。両家の親が話し合って縁を結んだ。二人は裕福な家庭を築いた。ある日、女が黍を炊いて上げると、「こんな物を夫に上げる奴はけしからん」と言って追い出した。追い出された女、ヌジャトゥナマウスは夢を見た。夫はスミヤキタンドゥルだという夢だった。その時刻にスミヤキタンドゥルも夢を見せられ、嫁はヌジャトゥナマウスだということだった。早速、ヌジャトゥナマウスはモリアニ(子守りとして小さい頃から親しくしている人)と一緒に訪ねて行った。スミヤキタンドゥルは真っ黒な顔で出てきたので、ヌジャトゥナマウスはびっくりして逃げようとすると、モリアニが「待て」と言って引き止めた。洗面すると男前だったので、帰っていたら大変だったなあとヌジャトゥナマウスは喜んだ。(二人の間には)男の子が七人、女の子が一人生まれた。女の子にはウムイミガと名付けた。スミヤキタンドゥルが盲になり、男の子達は盲のおやじだからといって、船に畳を1枚載せて、「今日は楽しみにお供しましょう」と言って海へ連れて行った。父親を岸に置いて自分達は帰ってきて、親捨て祝いといって騒いでいた。それを聞いたウムイミガは泣きながら浜辺へ行った。すると、大きなフカが父親を助けてくれた。フカへのお礼として一番大きな牛を殺して与える。でも、フカは去ろうとしない。まだ何か残っているか、と父親が聞くので、頭が残っていると答え、父親の指図でそれを与えるとフカは沖へ去って行った。父親は息子達に、「許してやるから修行の旅に出なさい」と言って旅に出す。ウムイミガが屋根に登って、兄達がどこまで行っただろうかと見ていると、父親が来て、「屋根の角々のカヤを取ってきてくれ」と言い、それを燃やして竜巻の呪文を唱えた。(それでみんな死んだ)ウムイミガは一人前になって結婚した。ウムイミガの夫は宮古の偉い人でメグラモリといった。メグラモリの息子が仲宗根豊見親である。 |
| 全体の記録時間数 | 6:37 |
| 物語の時間数 | 6:37 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |