大晦日の夜、神様が西の方にも東の家にもやって来た。西の家は貧乏でじいさんとばあさんが住み、東の家は金持ちで、親族がたくさん集まって忘年会をしていた。東の家では、「今日は忘年会だから泊めることはできない」と断わる。貧乏の家に行くと、何もない家だから宿を貸すことはできないと言う。どんな家でもいいからと言って泊めてもらう。おばあさんが湯飲みにお茶を入れて出す。そのとき茶碗を噛んだ。神様が、「どうしてそんなことをするか」と聞くと、「お客さんに出すのだからきれいにして上げようとこうしている」と言う。そのままでいいからと言って、大きな鍋を出しなさいと言う。東の家から大きな鍋を借りてきたら、「それにお湯を沸かしなさい」と言うので沸かすと、神様はクガニザイを振り掛けた。するとお汁、ご飯などのご馳走が出てきて、黄金も出てきた。それをみんなで食べて、また湯を沸かす。そして振り掛け、「それを浴びなさい」と言う。すると二人は若返った。翌朝、東の家に鍋を返しに行くと、あなたはどこの婦人かと聞かれたので、理由を話すと、金持ちの夫婦はおじいさんを追い掛け、家に連れて行く。またそこでも同じように、湯を沸かし浴びたら二人は猿になった。そして神様がその金持ちの家を貧乏者夫婦に上げた。そして心のいい人は幸福になり、心の悪い人はこういう目に合うと言う。猿は猿山に行って、毎日、食事を取りに来た。神様が来て、「猿は来るか」と尋ねると、食事を取りに来ると答えた。するとンナトゥプス(瀬戸内海にある石)を庭に置きなさい、と言う。それに猿を座らせたら、猿の尻は赤くなった。
| レコード番号 | 47O234391 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C228 |
| 決定題名 | 猿になった金持ち(方言) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 石垣ムツメガ |
| 話者名かな | いしがきむつめが |
| 生年月日 | 18981110 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 多良間村字仲筋 |
| 記録日 | 19780808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T15B13 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 多良間村の民話P116 |
| キーワード | 大晦日,神様,貧乏,じいさん,ばあさん,金持ち,忘年会,湯飲み,お茶,大きな鍋,お湯,神様,クガニザイ,お汁,ご飯,ご馳走,黄金,浴びなさい,二人は若返った,猿,ンナトゥプス,猿の尻は赤くなった |
| 梗概(こうがい) | 大晦日の夜、神様が西の方にも東の家にもやって来た。西の家は貧乏でじいさんとばあさんが住み、東の家は金持ちで、親族がたくさん集まって忘年会をしていた。東の家では、「今日は忘年会だから泊めることはできない」と断わる。貧乏の家に行くと、何もない家だから宿を貸すことはできないと言う。どんな家でもいいからと言って泊めてもらう。おばあさんが湯飲みにお茶を入れて出す。そのとき茶碗を噛んだ。神様が、「どうしてそんなことをするか」と聞くと、「お客さんに出すのだからきれいにして上げようとこうしている」と言う。そのままでいいからと言って、大きな鍋を出しなさいと言う。東の家から大きな鍋を借りてきたら、「それにお湯を沸かしなさい」と言うので沸かすと、神様はクガニザイを振り掛けた。するとお汁、ご飯などのご馳走が出てきて、黄金も出てきた。それをみんなで食べて、また湯を沸かす。そして振り掛け、「それを浴びなさい」と言う。すると二人は若返った。翌朝、東の家に鍋を返しに行くと、あなたはどこの婦人かと聞かれたので、理由を話すと、金持ちの夫婦はおじいさんを追い掛け、家に連れて行く。またそこでも同じように、湯を沸かし浴びたら二人は猿になった。そして神様がその金持ちの家を貧乏者夫婦に上げた。そして心のいい人は幸福になり、心の悪い人はこういう目に合うと言う。猿は猿山に行って、毎日、食事を取りに来た。神様が来て、「猿は来るか」と尋ねると、食事を取りに来ると答えた。するとンナトゥプス(瀬戸内海にある石)を庭に置きなさい、と言う。それに猿を座らせたら、猿の尻は赤くなった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:23 |
| 物語の時間数 | 4:23 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |