パナダリーパという鼻たれ小僧がいた。その時琉球は支那のもので、支那の王様から、おんどりの卵を持って来いとの命令があり、村中の人達が集まって心配していた。そこにパナダリーパが来て、「心配するな。私が行くから」と言って出掛けた。すると王様が、「どうして父親が来ずにお前が来たか」と聞くので、「お父さんはお産の準備があるので私が来ました」と答えた。すると王様は、「男のお産というのがあるか」と怒ったので、パナダリーパが、「なのにどうしてあなた達はおんどりの卵を持って来いというのか」と言った。王様達は黙ってしまい、パナダリーパは偉い職人になった。またある時、馬の親と子を区別せよと言われた。村中の者が集まったが分からない。パナダリーパが、「雨の降る日に、風の吹く所に立たせたら母親は風の所に立ち、子供は親に隠れる」と言う。また、木の根とそら(末)をわけろと言われた。パナダリーパが「木を水の中に入れたら根は沈み、そらは上に上がる」と言う。次にカラ灰縄を持って来いと言われた。カネか瓦などの上に縄を置いて焼けばいいと言う。「どうしてお前はそんなにいろんなことを知っているのか」と村の人達が聞く。昔は年寄りを山に捨てたという。それでその子もおじいさんを捨てて、かわいそうだからと夜中に連れ戻し、床下に隠してあった。そのおじいさんがいろんなことを知っていて、その子に教えたという。以後年寄りを捨てなくなった。
| レコード番号 | 47O234367 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C227 |
| 決定題名 | 鼻たれイーパ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 石垣ムツメガ |
| 話者名かな | いしがきむつめが |
| 生年月日 | 18981110 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 多良間村字仲筋 |
| 記録日 | 19780808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T15A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 多良間村の民話P153 |
| キーワード | パナダリーパ,鼻たれ小僧,琉球,支那,支那の王様,おんどりの卵,私が行く,お父さんはお産の準備,偉い職人,馬の親と子,雨の降る日,風の吹く所,木の根とそら,カラ灰縄,年寄りを山に捨てた,床下 |
| 梗概(こうがい) | パナダリーパという鼻たれ小僧がいた。その時琉球は支那のもので、支那の王様から、おんどりの卵を持って来いとの命令があり、村中の人達が集まって心配していた。そこにパナダリーパが来て、「心配するな。私が行くから」と言って出掛けた。すると王様が、「どうして父親が来ずにお前が来たか」と聞くので、「お父さんはお産の準備があるので私が来ました」と答えた。すると王様は、「男のお産というのがあるか」と怒ったので、パナダリーパが、「なのにどうしてあなた達はおんどりの卵を持って来いというのか」と言った。王様達は黙ってしまい、パナダリーパは偉い職人になった。またある時、馬の親と子を区別せよと言われた。村中の者が集まったが分からない。パナダリーパが、「雨の降る日に、風の吹く所に立たせたら母親は風の所に立ち、子供は親に隠れる」と言う。また、木の根とそら(末)をわけろと言われた。パナダリーパが「木を水の中に入れたら根は沈み、そらは上に上がる」と言う。次にカラ灰縄を持って来いと言われた。カネか瓦などの上に縄を置いて焼けばいいと言う。「どうしてお前はそんなにいろんなことを知っているのか」と村の人達が聞く。昔は年寄りを山に捨てたという。それでその子もおじいさんを捨てて、かわいそうだからと夜中に連れ戻し、床下に隠してあった。そのおじいさんがいろんなことを知っていて、その子に教えたという。以後年寄りを捨てなくなった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:26 |
| 物語の時間数 | 5:26 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |