昔、琉球王からの指示があり、多良間代表として嶺間按司と大立嶺按司を唐に向かわせた。40日ほど滞在して唐の王様が言うには「君達はよく頑張ってくれた。何か褒美をやるが、何が一番欲しいか」と聞くと、大立嶺按司は、「船いっぱいの宝が欲しい」と言うので宝を船に積んでやった。嶺間按司は言葉を教えて欲しい、と言うので、王様は「ツム イディバ ティーツキ ティーイディリバ ツモツキ(逆上する時は手が出るので、その時は手を引きなさい)」と教えた。多良間のナガサキに船は夜中に着いた。大立嶺按司が宝船をつないで家に帰ってみると、玄関に男女の下駄が置かれていた。入ってみると男と女が寝ていた。そこで男を切り殺しよく見ると、それは自分の娘だった。主が家にいない間、身を守るために男装していたのである。一方、嶺間按司が帰ってみると、やはり玄関には男女の下駄があり、間男かと思ったが、「ツム イディバ ティーツキ ティーイディリバ ツモツキ」という言葉を思い出し、起こしてみるとそれは自分の妻と母親だった。嶺間按司は言葉の偉大さをしみじみ考えて、普及した。今でも多良間ではこの言葉が伝えられている。
| レコード番号 | 47O234345 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C226 |
| 決定題名 | 嶺間御嶽の話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 石原春浩 |
| 話者名かな | いしはらしゅんこう |
| 生年月日 | 19230324 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 多良間村字塩川 |
| 記録日 | 19780807 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T13B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 先輩達から |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 琉球王,多良間代表,嶺間按司,大立嶺按司,唐,唐の王様,褒美,船いっぱいの宝,ツム,イディバ,ティーツキ,ティーイディリバ,ツモツキ,多良間のナガサキに,宝船,玄関に男女の下駄,自分の娘,男装,間男,妻と母親,言葉の偉大さ |
| 梗概(こうがい) | 昔、琉球王からの指示があり、多良間代表として嶺間按司と大立嶺按司を唐に向かわせた。40日ほど滞在して唐の王様が言うには「君達はよく頑張ってくれた。何か褒美をやるが、何が一番欲しいか」と聞くと、大立嶺按司は、「船いっぱいの宝が欲しい」と言うので宝を船に積んでやった。嶺間按司は言葉を教えて欲しい、と言うので、王様は「ツム イディバ ティーツキ ティーイディリバ ツモツキ(逆上する時は手が出るので、その時は手を引きなさい)」と教えた。多良間のナガサキに船は夜中に着いた。大立嶺按司が宝船をつないで家に帰ってみると、玄関に男女の下駄が置かれていた。入ってみると男と女が寝ていた。そこで男を切り殺しよく見ると、それは自分の娘だった。主が家にいない間、身を守るために男装していたのである。一方、嶺間按司が帰ってみると、やはり玄関には男女の下駄があり、間男かと思ったが、「ツム イディバ ティーツキ ティーイディリバ ツモツキ」という言葉を思い出し、起こしてみるとそれは自分の妻と母親だった。嶺間按司は言葉の偉大さをしみじみ考えて、普及した。今でも多良間ではこの言葉が伝えられている。 |
| 全体の記録時間数 | 4:40 |
| 物語の時間数 | 4:40 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |