兄妹がいた。兄は多良間島の西南にある岩穴に住み、人を喰っていた。噂を聞いた妹は自分の目で確かめようと、子供をおぶって兄の所へ行くと、人骨が積まれていた。妹は噂が本当のことだと知り、兄のマクパダラの元から逃げようと考えて、おぶっている子供の尻をつねってわざと泣かす。兄が、何故そんなに泣くかを聞くので、便所に行きたいからだと言って便所に行こうとすると、兄は、自分の見ている所でさせなさいと言う。すると妹は、人の見ている前でなしないからと便所に行く。兄は妹達が逃げ出すのではないかと思って、妹を綱で縛って外へ出す。頭の良い妹は、綱をはずして木の根に結び、子供をおぶって逃げる。妹があまり遅いので様子を見るため外に出ると、妹がいないので追い掛ける。妹は畑仕事をしていた非常に力持ちの大主に、兄のことを話して助けを乞う。大主は妹を蓑笠で覆って隠し、そこへ兄がやって来て妹が来なかったかと聞くと、木の抜き勝負をして、自分が負ければ教えると言う。兄は大主が易々と木を引き抜くのを見て、自分にはそれはできないと言い、残念そうに帰っていく。大主は、兄を生かせておいてはいけないからということで海に誘い、自分は木舟を作り、兄には泥舟を作らせて舟競争をする。水納島近くの沖に出た時、兄が自分の舟が沈みそうだというので、大主は、櫂で舟べりを叩けば大丈夫だと言う。兄は言われた通りにすると、舟は壊れて沈む。大主は木舟に乗って逃げるが追いつけず、溺れ死ぬ。マクパダラが死んだ場所から、どのように赤土が流れてきたか知らないが、水納島にはマクパダラが舟を作るのに使った赤土がある。
| レコード番号 | 47O234166 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C218 |
| 決定題名 | マクパダラ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | マクパダラの話 |
| 話者名 | 嘉手苅多呂 |
| 話者名かな | かでかるたろ |
| 生年月日 | 18951108 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 多良間村字 |
| 記録日 | 19780806 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T05A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 兄妹,兄は多良間島の西南にある岩穴,人を喰う,妹,子供,人骨,マクパダラ,便所,綱,畑仕事,力持ちの大主,蓑笠,木の抜き勝負,海,木舟,兄は泥舟,舟競争,水納島近くの沖,櫂,舟べりを叩け,赤土 |
| 梗概(こうがい) | 兄妹がいた。兄は多良間島の西南にある岩穴に住み、人を喰っていた。噂を聞いた妹は自分の目で確かめようと、子供をおぶって兄の所へ行くと、人骨が積まれていた。妹は噂が本当のことだと知り、兄のマクパダラの元から逃げようと考えて、おぶっている子供の尻をつねってわざと泣かす。兄が、何故そんなに泣くかを聞くので、便所に行きたいからだと言って便所に行こうとすると、兄は、自分の見ている所でさせなさいと言う。すると妹は、人の見ている前でなしないからと便所に行く。兄は妹達が逃げ出すのではないかと思って、妹を綱で縛って外へ出す。頭の良い妹は、綱をはずして木の根に結び、子供をおぶって逃げる。妹があまり遅いので様子を見るため外に出ると、妹がいないので追い掛ける。妹は畑仕事をしていた非常に力持ちの大主に、兄のことを話して助けを乞う。大主は妹を蓑笠で覆って隠し、そこへ兄がやって来て妹が来なかったかと聞くと、木の抜き勝負をして、自分が負ければ教えると言う。兄は大主が易々と木を引き抜くのを見て、自分にはそれはできないと言い、残念そうに帰っていく。大主は、兄を生かせておいてはいけないからということで海に誘い、自分は木舟を作り、兄には泥舟を作らせて舟競争をする。水納島近くの沖に出た時、兄が自分の舟が沈みそうだというので、大主は、櫂で舟べりを叩けば大丈夫だと言う。兄は言われた通りにすると、舟は壊れて沈む。大主は木舟に乗って逃げるが追いつけず、溺れ死ぬ。マクパダラが死んだ場所から、どのように赤土が流れてきたか知らないが、水納島にはマクパダラが舟を作るのに使った赤土がある。 |
| 全体の記録時間数 | 6:49 |
| 物語の時間数 | 6:49 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |