キジムナーは海に出て漁をし、魚を取るのが上手であった。ただし、取った魚は一番美味しい目玉しか食べない。夜、カチデー(漁)に行くときには魚が死んでいて、それが新しく目玉だけが繰り抜かれているのを見て、「これはさっきキジムナーが取っていったのだな」と言って、なかにはキジムナーが目玉だけ取った魚をもらっていく人もいた。それは浜端家のおじいさんが上手であった。そして、ハンバタヤーはキジムナーと大の仲良しになった。漁の潮時になると時間を問わずにキジムナーが来て、「ハンバター、魚を取りに行こう」と誘いに来た。ハンバターはキジムナーと魚を取りに行き、キジムナーは目玉だけを取って、ハンバターはその魚をもらった。キジムナーと仲良しになったハンバターはいつも大漁であった。ところが、いつまでも続けているわけにもいかないので、何とかキジムナーと縁を切ろうと考えた。キジムナーは夜明けに鳴く一番鶏の声が一番怖く、嫌だという。それでキジムナーにはさんざん漁の世話をしてもらったのだが、一計を案じて,ある晩、例のごとく、キジムナーが「はい、ハンバターまた漁に行こう」と誘いに来た。いつもなら一緒に漁に行くのだが、その晩からキジムナーと縁を切ることが始まった。クバ扇を2つ持って屋根の上に上り、そのクバ扇をバタバタさせて「コケッコロー、コケッコロー」と一番鶏の鳴く真似をしたそうだ。キジムナーはそれがハンバターがやっているということは分かっているのだが、一番鶏が鳴いているので、仕方なく帰らなければいけない。そこでキジムナーは「ヤー、ハンバター、ヤッタナー」と言って帰っていった。
| レコード番号 | 47O412026 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C077 |
| 決定題名 | キジムナーとハンパタヤー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 西村勇 |
| 話者名かな | にしむらいさむ |
| 生年月日 | 19290520 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村平安座 |
| 記録日 | 19870801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T19A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | キジムナー,漁,魚,目玉,浜端家,一番鶏,クバ扇,屋根 |
| 梗概(こうがい) | キジムナーは海に出て漁をし、魚を取るのが上手であった。ただし、取った魚は一番美味しい目玉しか食べない。夜、カチデー(漁)に行くときには魚が死んでいて、それが新しく目玉だけが繰り抜かれているのを見て、「これはさっきキジムナーが取っていったのだな」と言って、なかにはキジムナーが目玉だけ取った魚をもらっていく人もいた。それは浜端家のおじいさんが上手であった。そして、ハンバタヤーはキジムナーと大の仲良しになった。漁の潮時になると時間を問わずにキジムナーが来て、「ハンバター、魚を取りに行こう」と誘いに来た。ハンバターはキジムナーと魚を取りに行き、キジムナーは目玉だけを取って、ハンバターはその魚をもらった。キジムナーと仲良しになったハンバターはいつも大漁であった。ところが、いつまでも続けているわけにもいかないので、何とかキジムナーと縁を切ろうと考えた。キジムナーは夜明けに鳴く一番鶏の声が一番怖く、嫌だという。それでキジムナーにはさんざん漁の世話をしてもらったのだが、一計を案じて,ある晩、例のごとく、キジムナーが「はい、ハンバターまた漁に行こう」と誘いに来た。いつもなら一緒に漁に行くのだが、その晩からキジムナーと縁を切ることが始まった。クバ扇を2つ持って屋根の上に上り、そのクバ扇をバタバタさせて「コケッコロー、コケッコロー」と一番鶏の鳴く真似をしたそうだ。キジムナーはそれがハンバターがやっているということは分かっているのだが、一番鶏が鳴いているので、仕方なく帰らなければいけない。そこでキジムナーは「ヤー、ハンバター、ヤッタナー」と言って帰っていった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:23 |
| 物語の時間数 | 6:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |