これはもう、昔は唐船というのがあったそうだ。支那と東南アジアとを航海する船。ハッタラーというのは唐船の船頭だったらしいが。唐旅をして帰りにね、船の船員さ、昔はカク(水夫)というた。カクが、 「ハッタラーがおっては、自分たちは頭が上がらない。上に上がれないから、沖縄近くなってからハッタラーを殺して、自分たちでこの船に乗って那覇港に行こうじゃないか。」と密談しているのを、ハッタラーがかわいがっていたクイジェーが聞いたんだな。それをハッタラーに告げたら、「こういう者たちに殺されてたまるか。」って。ハッタラーが愛用して、大事にしていた三味線があったらしい。それで、ハッタラーはその三味線を持って海に飛び込んで、残波に泳ぎ着いたんだ。それから、先に船が泊に入る前に、ハッタラーはこの三味線だけを持って、首里に報告に行ったらしい。報告したもんだから、首里から侍たちが来て、その船を待っていて、カクたちを捕まえたって。その三味線はハッタラー三味線といわれていたが、今それがどこ行ったか分からない。
| レコード番号 | 47O411929 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C073 |
| 決定題名 | 平安座ハッタラーと三味線(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 香村安彦 |
| 話者名かな | かむらやすひこ |
| 生年月日 | 19070120 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村平安座 |
| 記録日 | 19870801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T15B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 唐船,支那,東南アジア,ハッタラー,ハッタラーを殺す,三味線,残波に泳ぎ着いた,首里に報告 |
| 梗概(こうがい) | これはもう、昔は唐船というのがあったそうだ。支那と東南アジアとを航海する船。ハッタラーというのは唐船の船頭だったらしいが。唐旅をして帰りにね、船の船員さ、昔はカク(水夫)というた。カクが、 「ハッタラーがおっては、自分たちは頭が上がらない。上に上がれないから、沖縄近くなってからハッタラーを殺して、自分たちでこの船に乗って那覇港に行こうじゃないか。」と密談しているのを、ハッタラーがかわいがっていたクイジェーが聞いたんだな。それをハッタラーに告げたら、「こういう者たちに殺されてたまるか。」って。ハッタラーが愛用して、大事にしていた三味線があったらしい。それで、ハッタラーはその三味線を持って海に飛び込んで、残波に泳ぎ着いたんだ。それから、先に船が泊に入る前に、ハッタラーはこの三味線だけを持って、首里に報告に行ったらしい。報告したもんだから、首里から侍たちが来て、その船を待っていて、カクたちを捕まえたって。その三味線はハッタラー三味線といわれていたが、今それがどこ行ったか分からない。 |
| 全体の記録時間数 | 3:06 |
| 物語の時間数 | 3:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |