昔は、親どうしが子供の許嫁(いいなずけ)を決めたそうだ。ある日、モーイ親方は、「自分の許嫁はどんな人か行って見てきようね」と、それを見るためにどうしたかと言ったらね。これはもう、モーイ親方は役人だから、鶏を養っていたんですね。それで、鶏持って行って、許嫁の女の家の庭に離したわけです。そして、鵜を捕まえに、屋敷に入って行ったんです。そのときに嫁になる人を見たというわけですよね。そしたら、嫁になる女はもう怒って、「こういう人と結婚しない。」と言って親に申し出たら、今度は女の親が断りに、モーイ親方の家に行ったわけです。それで、モーイ親方もまた自分の親に呼ばれて、モ口説かれたわけですよね。「どうしてそんなことをしたか。」と言うてですね。それでまたモーイ親方は、そのお返しとして、今度は針金持っていって、女の家の門に隠れていて、娘の親が出てきた場合に、カンプーに針金を引っかけたわけです。それでもう大騒動して、「なんでそんなことするか。」と。「かきてーる金(かに)ぬはんりんなー(一度かけた針金ははずせないだろう。一度決めた縁組みがはずせないのと同じだ)。」それでまあ、その婚約はもとどおりになったということです。
| レコード番号 | 47O411792 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C068 |
| 決定題名 | モーイ親方 嫁釣り(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 上地安景 |
| 話者名かな | うえちあんけい |
| 生年月日 | 19151001 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村桃原 |
| 記録日 | 19870731 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T10A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お年寄りから |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P144 |
| キーワード | モーイ親方,許嫁,鶏,カンプー |
| 梗概(こうがい) | 昔は、親どうしが子供の許嫁(いいなずけ)を決めたそうだ。ある日、モーイ親方は、「自分の許嫁はどんな人か行って見てきようね」と、それを見るためにどうしたかと言ったらね。これはもう、モーイ親方は役人だから、鶏を養っていたんですね。それで、鶏持って行って、許嫁の女の家の庭に離したわけです。そして、鵜を捕まえに、屋敷に入って行ったんです。そのときに嫁になる人を見たというわけですよね。そしたら、嫁になる女はもう怒って、「こういう人と結婚しない。」と言って親に申し出たら、今度は女の親が断りに、モーイ親方の家に行ったわけです。それで、モーイ親方もまた自分の親に呼ばれて、モ口説かれたわけですよね。「どうしてそんなことをしたか。」と言うてですね。それでまたモーイ親方は、そのお返しとして、今度は針金持っていって、女の家の門に隠れていて、娘の親が出てきた場合に、カンプーに針金を引っかけたわけです。それでもう大騒動して、「なんでそんなことするか。」と。「かきてーる金(かに)ぬはんりんなー(一度かけた針金ははずせないだろう。一度決めた縁組みがはずせないのと同じだ)。」それでまあ、その婚約はもとどおりになったということです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:46 |
| 物語の時間数 | 4:46 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |