昔、トゥバイバマ(泊浜)に大きな木が流れついて、宮城御殿(うどぅん)の床板も、壁板も、柱も、また神棚も、床の間もみんなみんな、その一本の木で作ったって。その木は、最初は池味の草苅りのお爺が見つけてあったらしいですよ。それで、このお爺が、「泊(とぅまい)グシクに寄ってきているから、宮城 (なーぐしく)の御殿(うどぅん)造れ。」と言ったから、この木はまた、沖に出て行きよったって。そのあと、ウナイの仲泊ハーメーとイキーが見にきてね。仲泊ハーメーが、「お前が東の神様からのお届け物か。また元のところに戻っていきなさい。」って言って拝んだから、言うと同時にまたこの木は寄って来て、元あったところに着いたそうだ。ウナイの仲泊ハーメーはこっちで拝みしてね。イキーは、鐘持って字中回って、「あいあい、宮城の泊グシクに大きな木が寄ってきているから、村中でないと上げられないよ。」ってふれ回ったそうだ。このときまで道は狭くて、半間ばかりあったと思う。この道ぐわ ーから村中出てから、木に網ひっかけてひっぱろうとするけど、ちっとも動かない。動かないからまた、ウナイの仲泊ハーメーがかけ声をかけて、イキーは、「ハルバーヨイ。」って鐘打ったら、動かせなかった木が、ゴォゴォゴォして登(のぼ)って、あんなやって持ってきたって。宮城御殿は、この木で床も造って、ずっと前まで、私らが若いころまでは、板も、天井もまだ残っていた。クラトーという人が区長やっておったころまであったってよ。
| レコード番号 | 47O411774 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C067 |
| 決定題名 | 仲泊ハーメー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜友名ウタ |
| 話者名かな | きゆうなうた |
| 生年月日 | 19041010 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 与那城村宮城 |
| 記録日 | 19870730 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T09B09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P235 |
| キーワード | トゥバイバマ,大きな木,宮城御殿,池味の草苅りのお爺,ウナイの仲泊ハーメーとイキー,東の神様 |
| 梗概(こうがい) | 昔、トゥバイバマ(泊浜)に大きな木が流れついて、宮城御殿(うどぅん)の床板も、壁板も、柱も、また神棚も、床の間もみんなみんな、その一本の木で作ったって。その木は、最初は池味の草苅りのお爺が見つけてあったらしいですよ。それで、このお爺が、「泊(とぅまい)グシクに寄ってきているから、宮城 (なーぐしく)の御殿(うどぅん)造れ。」と言ったから、この木はまた、沖に出て行きよったって。そのあと、ウナイの仲泊ハーメーとイキーが見にきてね。仲泊ハーメーが、「お前が東の神様からのお届け物か。また元のところに戻っていきなさい。」って言って拝んだから、言うと同時にまたこの木は寄って来て、元あったところに着いたそうだ。ウナイの仲泊ハーメーはこっちで拝みしてね。イキーは、鐘持って字中回って、「あいあい、宮城の泊グシクに大きな木が寄ってきているから、村中でないと上げられないよ。」ってふれ回ったそうだ。このときまで道は狭くて、半間ばかりあったと思う。この道ぐわ ーから村中出てから、木に網ひっかけてひっぱろうとするけど、ちっとも動かない。動かないからまた、ウナイの仲泊ハーメーがかけ声をかけて、イキーは、「ハルバーヨイ。」って鐘打ったら、動かせなかった木が、ゴォゴォゴォして登(のぼ)って、あんなやって持ってきたって。宮城御殿は、この木で床も造って、ずっと前まで、私らが若いころまでは、板も、天井もまだ残っていた。クラトーという人が区長やっておったころまであったってよ。 |
| 全体の記録時間数 | 6:22 |
| 物語の時間数 | 6:17 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |