夜道の途中、まっ黒くして人前に立ちはだかってじゃまするのがシチマジムンでしょうね。屋慶名から饒辺に登る坂道、今の第一保育所のあるところは、昔は饒辺の闘牛場だったんです。その坂の下まで、シチマジムンが出たという話は聞きました。シチは「ハチハチ。」と言って唱えたら、退散するということです。また、シチマジムンにたぶらかされている人を発見した場合は、左の足で三度その人を蹴飛ばしてやったら、逃げるということになっています。また、フンドシとかメーチャーを振るか頭に被るかその二つ、そうしたら逃げるそうですよ。それから、保育所のところは松並木がありましたがね。ここはジュリマタと言って、その松並木の影に美女が出たりするということを聞きました。また、あるお方が用を済ませて家に帰るときに、坂を降りてきたら、そこに大きな牛が出て、その牛と戦って牛をしとめたという話までは聞いたけれども。ちょっとまた下におりてきたら、小さい池があって、そこの近くに下水があったんです。そこからアヒルが出たりするという話もあったんです。アヒルマジムンに石をぶっつけたら、たくさんの蛍になったそうですよ。マジムンにもいろいろいて、龕(がん)になったり牛に化けるときもあります。夜中に戸をたたく者がいたので、開けてみると一本のミシゲー(シャモジ)が倒れていたそうです。それから、深夜にごみ捨て場で、三味線や太鼓の音が聞こえるのは、投げ捨てられた器物が毛遊(もーあし)びをしておるそうです。また、ある農夫が夜道の途中で立ち小便をしていたら、一頭の牛がうずくまって泣いていたそうです。どこかの牛が迷っているんだろうと思ってね。家に連れてき ト自分の牛小屋につないだら、朝になったらミシゲーに変わっていたそうです。
| レコード番号 | 47O411541 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C057 |
| 決定題名 | マジムンの話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 平安座蒲安 |
| 話者名かな | へんざかまやす |
| 生年月日 | 19100702 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村屋慶名 |
| 記録日 | 19870301 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T29A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | シチマジムン,屋慶名,饒辺の闘牛場,フンドシ,メーチャー,大きな牛,アヒルマジムン,蛍,龕,ミシゲー |
| 梗概(こうがい) | 夜道の途中、まっ黒くして人前に立ちはだかってじゃまするのがシチマジムンでしょうね。屋慶名から饒辺に登る坂道、今の第一保育所のあるところは、昔は饒辺の闘牛場だったんです。その坂の下まで、シチマジムンが出たという話は聞きました。シチは「ハチハチ。」と言って唱えたら、退散するということです。また、シチマジムンにたぶらかされている人を発見した場合は、左の足で三度その人を蹴飛ばしてやったら、逃げるということになっています。また、フンドシとかメーチャーを振るか頭に被るかその二つ、そうしたら逃げるそうですよ。それから、保育所のところは松並木がありましたがね。ここはジュリマタと言って、その松並木の影に美女が出たりするということを聞きました。また、あるお方が用を済ませて家に帰るときに、坂を降りてきたら、そこに大きな牛が出て、その牛と戦って牛をしとめたという話までは聞いたけれども。ちょっとまた下におりてきたら、小さい池があって、そこの近くに下水があったんです。そこからアヒルが出たりするという話もあったんです。アヒルマジムンに石をぶっつけたら、たくさんの蛍になったそうですよ。マジムンにもいろいろいて、龕(がん)になったり牛に化けるときもあります。夜中に戸をたたく者がいたので、開けてみると一本のミシゲー(シャモジ)が倒れていたそうです。それから、深夜にごみ捨て場で、三味線や太鼓の音が聞こえるのは、投げ捨てられた器物が毛遊(もーあし)びをしておるそうです。また、ある農夫が夜道の途中で立ち小便をしていたら、一頭の牛がうずくまって泣いていたそうです。どこかの牛が迷っているんだろうと思ってね。家に連れてき ト自分の牛小屋につないだら、朝になったらミシゲーに変わっていたそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 7:48 |
| 物語の時間数 | 7:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |