阿麻和利は、子供のときは非常に体が弱くてね、「もう、ものにはならん。」と言って、親が山に行って捨てたらしい。それで阿麻和利は、クモが巣を張るのを見て、魚を捕る網を考えだしたということです。それから、今のサキセンベースという港がありますが、そこは勝連(かっちん)城の貿易港で、支那人が出入りしよった。その支那人が阿麻和利を見てかわいそうになって、島に連れて行っていろいろ武芸を稽古させたんだね。阿麻和利はめきめきと大きくなって、もう人なみ以上の偉い人になったそうです。それから阿麻和利は帰ってきて、今度は網を持って、海岸からずっと先の泡瀬(あわせ)の近辺まで魚を捕って、みんな住民にくれた。ときに、勝連城の按司は茂知附按司(もちづきあんじ)で、非常にわがままで信用がなかった。あるとき、周囲の住民が阿麻和利に、「あなたへの恩義はどうして返しますか。」と言ったら、「ああ、これはね、何月何日にお祝いがあるから、あのときに松明をつけて、お城の下からずっと泡瀬のところまで松明(たいまつ)を掲げなさい。」と言った。で、その通りにしたら、阿麻和利は望月按司に、「あれは城を乗っ取る考えで、住民から戦(いくさ)をしかけてくるんですよ。」と嘘をついた。そして茂知附按司を高いところに連れて行って、高いところから押し落として殺した。それで、自分が按司になったわけだ。茂知附按司は人民から信用がなかったから、阿麻和利が大将になって勝連城を支配したという話ですよ。
| レコード番号 | 47O411523 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C055 |
| 決定題名 | 阿麻和利(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 山里清順 |
| 話者名かな | やまざとせいじゅん |
| 生年月日 | 18970715 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村饒辺 |
| 記録日 | 19870301 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T27A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 阿麻和利,体が弱い,クモの巣,網,勝連,勝連城の按司,茂知附按司 |
| 梗概(こうがい) | 阿麻和利は、子供のときは非常に体が弱くてね、「もう、ものにはならん。」と言って、親が山に行って捨てたらしい。それで阿麻和利は、クモが巣を張るのを見て、魚を捕る網を考えだしたということです。それから、今のサキセンベースという港がありますが、そこは勝連(かっちん)城の貿易港で、支那人が出入りしよった。その支那人が阿麻和利を見てかわいそうになって、島に連れて行っていろいろ武芸を稽古させたんだね。阿麻和利はめきめきと大きくなって、もう人なみ以上の偉い人になったそうです。それから阿麻和利は帰ってきて、今度は網を持って、海岸からずっと先の泡瀬(あわせ)の近辺まで魚を捕って、みんな住民にくれた。ときに、勝連城の按司は茂知附按司(もちづきあんじ)で、非常にわがままで信用がなかった。あるとき、周囲の住民が阿麻和利に、「あなたへの恩義はどうして返しますか。」と言ったら、「ああ、これはね、何月何日にお祝いがあるから、あのときに松明をつけて、お城の下からずっと泡瀬のところまで松明(たいまつ)を掲げなさい。」と言った。で、その通りにしたら、阿麻和利は望月按司に、「あれは城を乗っ取る考えで、住民から戦(いくさ)をしかけてくるんですよ。」と嘘をついた。そして茂知附按司を高いところに連れて行って、高いところから押し落として殺した。それで、自分が按司になったわけだ。茂知附按司は人民から信用がなかったから、阿麻和利が大将になって勝連城を支配したという話ですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:19 |
| 物語の時間数 | 4:19 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |