里之子の歌問答(共通語混)

概要

その里之子(さとうぬし)はぜんぜん勉強しないで、いつも遊廓通いばかりやっておったんです。そしたら親父が心配して、なんとか改心させようと思って、里之子を一番座(じゃー)に縛っておいた。それを聞いておじさんが見に行ったら、一番座の柱に足をくびられてすわっておるんだ。叔父さんは、「こいつは、一つ何とかしてやろう。」と歌を詠んだんだよ。「縄(なわ)ふゆとぅちゅらば またむちてぃゆみ〔お前の縄を解いてやったら、お前はまた遊郭へ通ってしまうだろう〕義理(じり)やまぎららぬ 浮(う)ち世(ゆ)やしが〔義理は曲げてはならないこ浮き世だから〕。」と詠んだら、里之子は、「義理(じり)と思(うむ)じ恋路 忘(わし)らりてぃからや〔義理と思って恋の道はどうして止められるものでしょうか。〕 何(ぬ)でぃふみ迷(まゆ)てぃ 浮(う)ち名(な)がたちゅが〔どうして恋に落ちたからと言って悪い噂がたつというのでしょうか〕。」と、返した。そしたらまた、おじさんが、「義理(じり)んふみにじてぃ し情(なさち)んちゅくち〔義理を踏みにじって人に情をかけて〕浮(う)き世渡(ゆわた)ゆるし 人の要(かなめ)〔浮き世を渡って行くのが人として大切なことなのか〕。」と詠んだから、この里之子は悪かったと言ってあやまったそうだ。それで、叔父さんが縄を解いてやって、「もう今後はうんとがんばって、勉強しなさい。」と言ったら、里之子は勉強して、昔の科(こー)の試験に合格して、親方の役に就いたって。

再生時間:11:35

民話詳細DATA

レコード番号 47O411254
CD番号 47O37C043
決定題名 里之子の歌問答(共通語混)
話者がつけた題名
話者名 仲原源三
話者名かな なかはらげんぞう
生年月日 19041123
性別
出身地 与那城村饒辺
記録日 19861123
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T16A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 年寄りから聞いた。
文字化資料 よなぐすくの民話P424
キーワード 里之子,遊廓通い,親,一番座の柱,歌を詠んだ,親方の役
梗概(こうがい) その里之子(さとうぬし)はぜんぜん勉強しないで、いつも遊廓通いばかりやっておったんです。そしたら親父が心配して、なんとか改心させようと思って、里之子を一番座(じゃー)に縛っておいた。それを聞いておじさんが見に行ったら、一番座の柱に足をくびられてすわっておるんだ。叔父さんは、「こいつは、一つ何とかしてやろう。」と歌を詠んだんだよ。「縄(なわ)ふゆとぅちゅらば またむちてぃゆみ〔お前の縄を解いてやったら、お前はまた遊郭へ通ってしまうだろう〕義理(じり)やまぎららぬ 浮(う)ち世(ゆ)やしが〔義理は曲げてはならないこ浮き世だから〕。」と詠んだら、里之子は、「義理(じり)と思(うむ)じ恋路 忘(わし)らりてぃからや〔義理と思って恋の道はどうして止められるものでしょうか。〕 何(ぬ)でぃふみ迷(まゆ)てぃ 浮(う)ち名(な)がたちゅが〔どうして恋に落ちたからと言って悪い噂がたつというのでしょうか〕。」と、返した。そしたらまた、おじさんが、「義理(じり)んふみにじてぃ し情(なさち)んちゅくち〔義理を踏みにじって人に情をかけて〕浮(う)き世渡(ゆわた)ゆるし 人の要(かなめ)〔浮き世を渡って行くのが人として大切なことなのか〕。」と詠んだから、この里之子は悪かったと言ってあやまったそうだ。それで、叔父さんが縄を解いてやって、「もう今後はうんとがんばって、勉強しなさい。」と言ったら、里之子は勉強して、昔の科(こー)の試験に合格して、親方の役に就いたって。
全体の記録時間数 11:55
物語の時間数 11:35
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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