勝連バーマ ハチマキの色(共通語)

概要

勝連バーマが南風原の掟(うっち)をしているときに、南風原の住民は漁業してるもんだから、中央の首里から注文がきよったらしい。冊封使(さっぽうし)が来たとかいうときに、どんな魚を持ってこいと漁師(うみんちゅー)に注文がくるわけさ。そしたら、天気がいいときは魚が取れるけれども、天気の悪いときは取れないでしょう。勝連バーマは頭がいいから、生けすを作って、ふだん天気のいいときに取ってきた魚を、この生けすで飼っておった。逃げないようにしてね。どんなに注文がきても、これで間に合わせたらしい。それで、たいへん公儀(くーじ)からも信用が厚く、首里でも有名であったらしい。で、あるとき、昔はハチマキの色で階級が全部わかるように区別されておった。だいたい、掟ぐらいの階級は草色だったらしい。掟の階級の人は、この草色のハチマキをかぶって、階級にふさわしいようにして首里に行かないといけなかった。バーマは、草色のハチマキをかぶって行ったら、階級が下だと軽蔑されるからかぶって行かなかった。それで、あるとき、上司にとがめられてね。「どうしてお前はハチマキをかぶらんか。」と言われたら、バーマは、「実は宜野湾で雨に閉じ込められて、人の山羊小屋に入って雨宿りしておったら、山羊が私のハチマキを草とまちがて食べてしまいました。」と言った。そしたら、上の人は、これは確かにそのハチマキを嫌ってこう言ってるんだということは見ぬいてるわけ。で、掟の上の階級の黄色いハチマキを持ってきて、「では、これをかぶりなさい。」と言って、黄色いハチマキかぶせた。親雲上(ペーチン)の位になると黄色いハチマキになるんだが、やっぱりこの人もあとでは親雲上になって、浜親雲上(はまぺーちん)という名前が今でも残っておる。この人のお墓は平安名にあるそうだ。

再生時間:3:24

民話詳細DATA

レコード番号 47O411253
CD番号 47O37C043
決定題名 勝連バーマ ハチマキの色(共通語)
話者がつけた題名
話者名 山里清
話者名かな やまざときよし
生年月日 19250116
性別
出身地 与那城村饒辺
記録日 19861123
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T15B15
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 よなぐすくの民話P348
キーワード 勝連バーマ,南風原の掟,漁業,首里から注文,生けす,ハチマキ,山羊,黄色いハチマキ,浜親雲上
梗概(こうがい) 勝連バーマが南風原の掟(うっち)をしているときに、南風原の住民は漁業してるもんだから、中央の首里から注文がきよったらしい。冊封使(さっぽうし)が来たとかいうときに、どんな魚を持ってこいと漁師(うみんちゅー)に注文がくるわけさ。そしたら、天気がいいときは魚が取れるけれども、天気の悪いときは取れないでしょう。勝連バーマは頭がいいから、生けすを作って、ふだん天気のいいときに取ってきた魚を、この生けすで飼っておった。逃げないようにしてね。どんなに注文がきても、これで間に合わせたらしい。それで、たいへん公儀(くーじ)からも信用が厚く、首里でも有名であったらしい。で、あるとき、昔はハチマキの色で階級が全部わかるように区別されておった。だいたい、掟ぐらいの階級は草色だったらしい。掟の階級の人は、この草色のハチマキをかぶって、階級にふさわしいようにして首里に行かないといけなかった。バーマは、草色のハチマキをかぶって行ったら、階級が下だと軽蔑されるからかぶって行かなかった。それで、あるとき、上司にとがめられてね。「どうしてお前はハチマキをかぶらんか。」と言われたら、バーマは、「実は宜野湾で雨に閉じ込められて、人の山羊小屋に入って雨宿りしておったら、山羊が私のハチマキを草とまちがて食べてしまいました。」と言った。そしたら、上の人は、これは確かにそのハチマキを嫌ってこう言ってるんだということは見ぬいてるわけ。で、掟の上の階級の黄色いハチマキを持ってきて、「では、これをかぶりなさい。」と言って、黄色いハチマキかぶせた。親雲上(ペーチン)の位になると黄色いハチマキになるんだが、やっぱりこの人もあとでは親雲上になって、浜親雲上(はまぺーちん)という名前が今でも残っておる。この人のお墓は平安名にあるそうだ。
全体の記録時間数 3:51
物語の時間数 3:24
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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