猫とかぼちゃ(シマグチ)

概要

薪おろし屋の船頭が来るたびに、ここの家の女中は変わってね。それで、「私が来るたびに変わるが、どうしてか。」と聞いたら、「私の家で女中として働きたいという女はみんな、あんまりくいしんぼうで、それで変わるんですよ。それで変わるんですよ」と言ったので、この船頭が言ったそうだ。「一晩、私をあなたの家に泊めて下さい。」と「いいですよ。」と言って泊めて、船頭が蚊帳(かや)の中からずっとみはっていたら、猫が食べ物を盗んで食べてたって。それで翌日、家の主人に「あなたがたは女中のしわざだと言ったが、女中ではない、猫のしわざですよ。」と。すると、この猫はここでこの話を聞いてたって。家の主人は船頭に、「とう、あなたはここには寝れないから、船で寝なさいよ。ここに寝たら、この猫にやられるからね。」と。船頭は、「そうですね。」と言って、船に行き、櫂(かい)を前にして猫が現れるのを待っていた。やっぱり夜になったら、猫が船の錨の綱を伝ってやってきた。だいたい綱の半分まできたときに船頭は持っていた櫂ですぐ叩き殺して、この猫を浜に葬ったら、カボチャが生えて、実を一つつけた。このカボチャを切ってみると、血が出たって。それで、昔の人の話は、一つ実をつけるカボチャは食べない方がいいという話があるさ。

再生時間:1:33

民話詳細DATA

レコード番号 47O410842
CD番号 47O41C028
決定題名 猫とかぼちゃ(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 兼城ツネ
話者名かな かねしろつね
生年月日 19151125
性別
出身地 与那城村照間
記録日 19861125
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T03B06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 動物昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 よなぐすくの民話P127
キーワード 薪おろし屋の船頭,女中,くいしんぼう,蚊帳,猫,食べ物,家の主人,櫂(,錨の綱,カボチャ,血
梗概(こうがい) 薪おろし屋の船頭が来るたびに、ここの家の女中は変わってね。それで、「私が来るたびに変わるが、どうしてか。」と聞いたら、「私の家で女中として働きたいという女はみんな、あんまりくいしんぼうで、それで変わるんですよ。それで変わるんですよ」と言ったので、この船頭が言ったそうだ。「一晩、私をあなたの家に泊めて下さい。」と「いいですよ。」と言って泊めて、船頭が蚊帳(かや)の中からずっとみはっていたら、猫が食べ物を盗んで食べてたって。それで翌日、家の主人に「あなたがたは女中のしわざだと言ったが、女中ではない、猫のしわざですよ。」と。すると、この猫はここでこの話を聞いてたって。家の主人は船頭に、「とう、あなたはここには寝れないから、船で寝なさいよ。ここに寝たら、この猫にやられるからね。」と。船頭は、「そうですね。」と言って、船に行き、櫂(かい)を前にして猫が現れるのを待っていた。やっぱり夜になったら、猫が船の錨の綱を伝ってやってきた。だいたい綱の半分まできたときに船頭は持っていた櫂ですぐ叩き殺して、この猫を浜に葬ったら、カボチャが生えて、実を一つつけた。このカボチャを切ってみると、血が出たって。それで、昔の人の話は、一つ実をつけるカボチャは食べない方がいいという話があるさ。
全体の記録時間数 1:41
物語の時間数 1:33
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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