これはわしが兵から帰ってきて、山原(やんばる)で聞いた話だが。宜野座村漢那というところにね、その家は豚を養っていて、八年間養ったヤトゥ豚(うゎー)がいたらしい。その豚が、お母さんが餌を与えるときは何もしないが、若い別嬪の嫁さんが餌を与えるときは食わなかったって。ある日、どうしてそんなに食わんかねえって、嫁さんがトゥーニで餌をあげようとしたら、ブーブーして、豚が嫁さんに襲いかかろうとした。「これは。」と言って嫁さんが主人に告げたら、その豚は逃げて山の中に行ったらしい。それから、漢那の馬場のところで、漢那の若い連中が毛遊びをしていた。そこに女がブーブーして入ってきた。若い者は全部、「漢那(かんな)ぬ仲本(なかむとぅ)ぬ豚(うゎー)ぬ逃(ひん)ぎてぃ来(ちょー)んどぉ〔漢那の仲本の豚が逃げてきているよ〕。」と言って逃げて行った。豚の化物を見たと言って、それが部落中に広がったんだ。それで、その豚を殺さなければいかんと言って、青年が棒持って毎晩追いつめたそうだ。
| レコード番号 | 47O410724 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C022 |
| 決定題名 | 豚マジムン(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜納松三 |
| 話者名かな | きなまつぞう |
| 生年月日 | 19021205 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村宮城島桃原 |
| 記録日 | 19741118 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T22B15 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P380 |
| キーワード | 山原,宜野座村漢那,豚,八年間養ったヤトゥ豚,別嬪の嫁さん,トゥーニ,餌,漢那の馬場,毛遊び |
| 梗概(こうがい) | これはわしが兵から帰ってきて、山原(やんばる)で聞いた話だが。宜野座村漢那というところにね、その家は豚を養っていて、八年間養ったヤトゥ豚(うゎー)がいたらしい。その豚が、お母さんが餌を与えるときは何もしないが、若い別嬪の嫁さんが餌を与えるときは食わなかったって。ある日、どうしてそんなに食わんかねえって、嫁さんがトゥーニで餌をあげようとしたら、ブーブーして、豚が嫁さんに襲いかかろうとした。「これは。」と言って嫁さんが主人に告げたら、その豚は逃げて山の中に行ったらしい。それから、漢那の馬場のところで、漢那の若い連中が毛遊びをしていた。そこに女がブーブーして入ってきた。若い者は全部、「漢那(かんな)ぬ仲本(なかむとぅ)ぬ豚(うゎー)ぬ逃(ひん)ぎてぃ来(ちょー)んどぉ〔漢那の仲本の豚が逃げてきているよ〕。」と言って逃げて行った。豚の化物を見たと言って、それが部落中に広がったんだ。それで、その豚を殺さなければいかんと言って、青年が棒持って毎晩追いつめたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:29 |
| 物語の時間数 | 2:47 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |