あるところに、一人娘で大変な美人がいたそうですが、両親はこの娘を家の戸口から一歩も出さず、家の中において、朝から晩まで苧(うー)を紡がせていた。あるとき、この一人娘のお腹が大きくなったので、両親は、「お前は体が変だが、お前のところに男でも来るのか。」「はい。毎夜、大変綺麗な男が、カンプー結った男が毎夜いらっしゃいますよ。」そうしたら、両親は、「そうか、それだったらお前が毎晩紡いでいる苧を針に通して、この男のカンプーに刺しなさいよ。」と言いつけたら、この娘は両親のいうとおりに、紡いだ苧を針に通し、カンプーに刺して男を帰したら、この糸はずっと普天間宮の中に続いていったそうです。この紡いだ苧の後を追っていくと、普天間宮まで続いてていたそうです。それで、両親が中へ入ってみたら、アカマターの鼻にこの針が刺さっていたそうです。そうして、ちょっと聞いてみると、アカマターが仲間と話していた。「この女は私が孕(はら)ませてきたんだが。」「だけど、お前がこんなにしても人間達が浜に下りて、砂踏んだり浜遊(はまあし)びをしたら、子供は降りてしまうよ。」と。両親はいい話を聞いたと言って、帰ってきて、「さあ、こんな話を聞いたから。」と、娘を連れて浜下りしたという話。これから、この三月三日の浜遊びという、浜下りというのは始まりました。こんな昔の伝え話があったようですよ。
| レコード番号 | 47O410671 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C019 |
| 決定題名 | アカマターと娘(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 根保利之助 |
| 話者名かな | ねほとしのすけ |
| 生年月日 | 18840717 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村宮城 |
| 記録日 | 19720807 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T20A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P72 |
| キーワード | 大変な美人,両親,苧を紡がせた,お腹が大きくなった,綺麗な男,カンプー結った男,針,普天間宮,アカマターの鼻,浜下り,三月三日の浜遊び |
| 梗概(こうがい) | あるところに、一人娘で大変な美人がいたそうですが、両親はこの娘を家の戸口から一歩も出さず、家の中において、朝から晩まで苧(うー)を紡がせていた。あるとき、この一人娘のお腹が大きくなったので、両親は、「お前は体が変だが、お前のところに男でも来るのか。」「はい。毎夜、大変綺麗な男が、カンプー結った男が毎夜いらっしゃいますよ。」そうしたら、両親は、「そうか、それだったらお前が毎晩紡いでいる苧を針に通して、この男のカンプーに刺しなさいよ。」と言いつけたら、この娘は両親のいうとおりに、紡いだ苧を針に通し、カンプーに刺して男を帰したら、この糸はずっと普天間宮の中に続いていったそうです。この紡いだ苧の後を追っていくと、普天間宮まで続いてていたそうです。それで、両親が中へ入ってみたら、アカマターの鼻にこの針が刺さっていたそうです。そうして、ちょっと聞いてみると、アカマターが仲間と話していた。「この女は私が孕(はら)ませてきたんだが。」「だけど、お前がこんなにしても人間達が浜に下りて、砂踏んだり浜遊(はまあし)びをしたら、子供は降りてしまうよ。」と。両親はいい話を聞いたと言って、帰ってきて、「さあ、こんな話を聞いたから。」と、娘を連れて浜下りしたという話。これから、この三月三日の浜遊びという、浜下りというのは始まりました。こんな昔の伝え話があったようですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:31 |
| 物語の時間数 | 3:06 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |