継子の話(シマグチ)

概要

沖縄で、継親と継子がいたらしい。ある日、この継親が、自分の子と継子と二人を差別して、別々の御馳走を作って食べさせる考えだったらしい。ちょうどこの時期は種取(たんとぅ)いで、種取いといえば沖縄では、稲の種を包んで、穴を掘って土の中に埋めて、土の熱で芽を出させるんだね。それを蒔く時期に、自分の子と継子に御馳走を作ってあるが、自分の子にはおいしい餅を作って、継子には畑にあるンジャナバーを取ってきて、これをだし汁につけて食べさせたそうだ。それで、「私は実の子ではない。継子だからこんなにされて悲しいなあ。どうして私はお母さんがいなくなって、継子になったのかなあ。」って、大変残念がって歌を詠んだそうだ。「種取(たんとぅ)ぅいぬンジャナ花咲(さ)かちたぼれ (種取ぅいの前にニガナの花を咲かせて下さい)悪魔継親(ままうや)ぬ食(くい)てんぇンジャナ(意地悪な継親がくれたニガナの花を咲かせて下さい)。」この歌を継子が詠んだら、このときから沖縄中のンジャナバーは花が咲くって。これは神の知らせだからね。この花を咲かすンジャナバーは、葉は出ても食べられないって。この時から沖縄の人は、種取いの時にンジャナバー取って食べようと思っても、花が咲いて食べられなくなってね。継親が継子をいじめたことが神の怒りにふれたのか、あるいは神様が、これから継子にこんなものを食べさせてはいけないという気持ちだったのか、ンジャナバーはちょうど種取ぅいのときに花が咲くようになったって。この歌の由来らしい。

再生時間:2:57

民話詳細DATA

レコード番号 47O410515
CD番号 47O41C011
決定題名 継子の話(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 宮里三郎
話者名かな みやざとさぶろう
生年月日 19011217
性別
出身地 与那城村上原
記録日 19720806
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T13A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 継親,継子,自分の子,御馳走,種取い,おいしい餅,ンジャナバー
梗概(こうがい) 沖縄で、継親と継子がいたらしい。ある日、この継親が、自分の子と継子と二人を差別して、別々の御馳走を作って食べさせる考えだったらしい。ちょうどこの時期は種取(たんとぅ)いで、種取いといえば沖縄では、稲の種を包んで、穴を掘って土の中に埋めて、土の熱で芽を出させるんだね。それを蒔く時期に、自分の子と継子に御馳走を作ってあるが、自分の子にはおいしい餅を作って、継子には畑にあるンジャナバーを取ってきて、これをだし汁につけて食べさせたそうだ。それで、「私は実の子ではない。継子だからこんなにされて悲しいなあ。どうして私はお母さんがいなくなって、継子になったのかなあ。」って、大変残念がって歌を詠んだそうだ。「種取(たんとぅ)ぅいぬンジャナ花咲(さ)かちたぼれ (種取ぅいの前にニガナの花を咲かせて下さい)悪魔継親(ままうや)ぬ食(くい)てんぇンジャナ(意地悪な継親がくれたニガナの花を咲かせて下さい)。」この歌を継子が詠んだら、このときから沖縄中のンジャナバーは花が咲くって。これは神の知らせだからね。この花を咲かすンジャナバーは、葉は出ても食べられないって。この時から沖縄の人は、種取いの時にンジャナバー取って食べようと思っても、花が咲いて食べられなくなってね。継親が継子をいじめたことが神の怒りにふれたのか、あるいは神様が、これから継子にこんなものを食べさせてはいけないという気持ちだったのか、ンジャナバーはちょうど種取ぅいのときに花が咲くようになったって。この歌の由来らしい。
全体の記録時間数 3:05
物語の時間数 2:57
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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