空担ぎ(共通語)

概要

トーンチンね、トーンチン。あれは戦前までは御馳走の材料に使いよったんですよ。女の人が、親戚(しんせき)にあげると言ってトーンチンを買ったので、ある青年を頼んで、田舎から那覇まで担がせたそうです。担いで行く途中ね、喜舎場(きしゃば)、仲順(ちゅんじゅん)を越えて、熱田(あった)まで行った場合に、女の人がキビ畑に入って青年にこう言った。「キビ畑の中で寝てから行きましょう。」と。そして二人、キビ畑で寝たらしい。それからまた、担いで行ったそうだ。那覇に着いて、青年は家に帰ろうと思い、女の人に担いだ手間賃を請求した。けれど、金を払ってくれない。日も暮れているので、「アヤー、だぁさい、銭(じん)ぐゎー(アヤー、お金はどうしたんですか)。」と言ったら、「お前はキビ畑の中で取ったんじゃないか。」と言われてね。青年は泣く泣く帰ってきたらしい。せっかく那覇まで担いで行っても金は貰えなかったと。

再生時間:1:36

民話詳細DATA

レコード番号 47O410436
CD番号 47O41C008
決定題名 空担ぎ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 比嘉英秀
話者名かな ひがえいしゅう
生年月日 19030503
性別
出身地 与那城村宮城島池味
記録日 19720806
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T9A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード トーンチン,御馳走の材料,青年,喜舎場,仲順,熱田,女の人,キビ畑,手間賃
梗概(こうがい) トーンチンね、トーンチン。あれは戦前までは御馳走の材料に使いよったんですよ。女の人が、親戚(しんせき)にあげると言ってトーンチンを買ったので、ある青年を頼んで、田舎から那覇まで担がせたそうです。担いで行く途中ね、喜舎場(きしゃば)、仲順(ちゅんじゅん)を越えて、熱田(あった)まで行った場合に、女の人がキビ畑に入って青年にこう言った。「キビ畑の中で寝てから行きましょう。」と。そして二人、キビ畑で寝たらしい。それからまた、担いで行ったそうだ。那覇に着いて、青年は家に帰ろうと思い、女の人に担いだ手間賃を請求した。けれど、金を払ってくれない。日も暮れているので、「アヤー、だぁさい、銭(じん)ぐゎー(アヤー、お金はどうしたんですか)。」と言ったら、「お前はキビ畑の中で取ったんじゃないか。」と言われてね。青年は泣く泣く帰ってきたらしい。せっかく那覇まで担いで行っても金は貰えなかったと。
全体の記録時間数 1:47
物語の時間数 1:36
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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