モーイ親方 殿様の難題 勉強 ヌブシの玉 嫁とり(シマグチ)

概要

モーイ親方は、アシタビといって昔の親方(うぇーかた)。やっぱ親子ともに摂政三司官(しっしーさんしかん)になっているのはモーイ親方だったそうだ。モーイは、人が寝たあとから、勉強は全部していたってよ。そしてふくぎの葉で、勉強したり、全て床下で隠れておってしていたって。また、何の扱いか、蛙(あたびー)の頭に乗っているヌブシの玉を取っているうちに玉を飲んでしまって、それから優れた頭になったっんだな。嫁取り‥‥だけど、モーイ親方の親は、モーイをカンターモーイと言って、もう馬鹿と考えているんだよ。カンターモーイと言われているが、やっぱり許嫁している女がいたが、あの女がね、「この自分の夫になる人は、程度の知れたような者のようだが。」と、もう皆が集まっていうには、「カンターモーイだよ。ふりむん。」と、そういうさ。だからもう妻側のターリーが、うわさを聞いて、「もう、結婚はさせない。」と縁談を断りに行こうとした時に、昔の門は、あれだけの偉い人達の門は、門扉がついているからね。その方の来る時分には、モーイはその門の上にいて、そして、断りにきたそのターリーは、「あんたのところの妻、嫁にはさせん。モーイは馬鹿だから。」そう言ってる時に、モーイは曲がっているあの鉤針(かきじゃー)を作ってよ、ターリーが帰るのを上で待って引っかけようとしていた。昔はカタカシラでしょう。だから、出ていく時、門の上からその髪に引っかけてよ、それもうアガーアガー言う、モーイは、「私の妻(とぅじ)にする、しないどっちだ。さあ、ターリー、掛けている縁は、外れるか、外れるわけはない。さあ、もっと引っ張るぞ。どうだ、結婚させる、させないか。」と言うと、「もうもうお前にはまいった。もうお前にやるさ。」モーイ親方(うぇーかた)は、こんなふうにしたという。薩摩に沖縄は負けて取られたでしょ。取られているから、あそこからいろいろな問題が出てきたわけだね。その問題が出てきたから、この王様が、国頭(くんじゃん)親方、あちこちの親方を皆集めて鹿児島からの問題が出てきたから、どうやってこの問題を解決しようかと思案していたが、もうそのときに琉球の摂政三司官しているモーイの親はアシタビの役勤めをしていたんだな。初めの問題はこういうことだったって。初めの問題は木の根か梢(はな)か分からない、周りがおんなし木をどっちが根か梢(はな)かこれを区別しなさいと言われたって。またもう一つは、八重山の於茂登山を引っ越しして持ってこいって。それでもう皆心配しているわけ。そしたら、モーイは、「自分から行って、自分が解決する。」と言って、薩摩に行って、そこで、「ちゃーが。あの木の問題はどうかね。」って言ったら、「もう、これは水に浮かせたらわかる。水に浮かべ、沈むのは根、浮くのは梢(ふぁな)だよ。」と言ったって。そう言ったから、薩摩は皆頭を下げて負けたって。それから、八重山の於茂登山を引っ越して来いというのは、これは、「綱で括(くび)って何もかも準備しているが、それを乗せる船がない。船がないから船を準備してください。」と言われ、それにも薩摩を負かしてまた沖縄へ帰ってきたみたい。今度は、「灰で、綱編んで来い。」と言うから、この灰綱(あくじな)は綱を編んでこの綱の形したまま火つけてこの問題は解決したら、また、「雄鳥の卵を持ってこい。」とか言っているわけ。それでまた難題出しているようだった。だからもう、皆は、「これはカンターモーイしか出来ない。あちらでの話はカンターモーイしか出来ない。」と言って話したから、モーイは、「皆さんはこれだけの偉い親(うぇーかた)方、ターリ方が集まって、これぐらいの問題もわからんと心配していなさる。そしたら私が行って解決してきましょう。」と言ったもんだから、問題を持ってでかけ、灰綱(あくいぢな)の形あるがままに、モーイがやったから、また負けて、王様は口をあけ、ポカンとしていたって。「それなら、雄鳥の卵持って来たかい。なぜここに親は来ないで、お前が来たのか。」と言われたそうだ。「私の父親は、もう産気づいて、子ども産むために来られず、私が代わりに来ました。」と言ったから、「おまえ、男が子ども産む者がいるか。」すると、「雄鳥も卵をうむわけないでしょう。」と、そこでもこのように答えて返したってよ。

再生時間:9:28

民話詳細DATA

レコード番号 47O381232
CD番号 47O38C063
決定題名 モーイ親方 殿様の難題 勉強 ヌブシの玉 嫁とり(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 仲里文蔵
話者名かな なかざとぶんぞう
生年月日 19101107
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19850226
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T24 A09‐B01 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P 206
キーワード モーイ親方,アシタビ,摂政三司官,勉強,床下,蛙,ヌブシの玉,モーイ,カンターモーイ,馬鹿,許嫁,ふりむん,ターリー,縁談,門,鉤針,カタカシラ,薩摩,問題,琉球,木の根,於茂登山,灰綱,雄鳥の卵
梗概(こうがい) モーイ親方は、アシタビといって昔の親方(うぇーかた)。やっぱ親子ともに摂政三司官(しっしーさんしかん)になっているのはモーイ親方だったそうだ。モーイは、人が寝たあとから、勉強は全部していたってよ。そしてふくぎの葉で、勉強したり、全て床下で隠れておってしていたって。また、何の扱いか、蛙(あたびー)の頭に乗っているヌブシの玉を取っているうちに玉を飲んでしまって、それから優れた頭になったっんだな。嫁取り‥‥だけど、モーイ親方の親は、モーイをカンターモーイと言って、もう馬鹿と考えているんだよ。カンターモーイと言われているが、やっぱり許嫁している女がいたが、あの女がね、「この自分の夫になる人は、程度の知れたような者のようだが。」と、もう皆が集まっていうには、「カンターモーイだよ。ふりむん。」と、そういうさ。だからもう妻側のターリーが、うわさを聞いて、「もう、結婚はさせない。」と縁談を断りに行こうとした時に、昔の門は、あれだけの偉い人達の門は、門扉がついているからね。その方の来る時分には、モーイはその門の上にいて、そして、断りにきたそのターリーは、「あんたのところの妻、嫁にはさせん。モーイは馬鹿だから。」そう言ってる時に、モーイは曲がっているあの鉤針(かきじゃー)を作ってよ、ターリーが帰るのを上で待って引っかけようとしていた。昔はカタカシラでしょう。だから、出ていく時、門の上からその髪に引っかけてよ、それもうアガーアガー言う、モーイは、「私の妻(とぅじ)にする、しないどっちだ。さあ、ターリー、掛けている縁は、外れるか、外れるわけはない。さあ、もっと引っ張るぞ。どうだ、結婚させる、させないか。」と言うと、「もうもうお前にはまいった。もうお前にやるさ。」モーイ親方(うぇーかた)は、こんなふうにしたという。薩摩に沖縄は負けて取られたでしょ。取られているから、あそこからいろいろな問題が出てきたわけだね。その問題が出てきたから、この王様が、国頭(くんじゃん)親方、あちこちの親方を皆集めて鹿児島からの問題が出てきたから、どうやってこの問題を解決しようかと思案していたが、もうそのときに琉球の摂政三司官しているモーイの親はアシタビの役勤めをしていたんだな。初めの問題はこういうことだったって。初めの問題は木の根か梢(はな)か分からない、周りがおんなし木をどっちが根か梢(はな)かこれを区別しなさいと言われたって。またもう一つは、八重山の於茂登山を引っ越しして持ってこいって。それでもう皆心配しているわけ。そしたら、モーイは、「自分から行って、自分が解決する。」と言って、薩摩に行って、そこで、「ちゃーが。あの木の問題はどうかね。」って言ったら、「もう、これは水に浮かせたらわかる。水に浮かべ、沈むのは根、浮くのは梢(ふぁな)だよ。」と言ったって。そう言ったから、薩摩は皆頭を下げて負けたって。それから、八重山の於茂登山を引っ越して来いというのは、これは、「綱で括(くび)って何もかも準備しているが、それを乗せる船がない。船がないから船を準備してください。」と言われ、それにも薩摩を負かしてまた沖縄へ帰ってきたみたい。今度は、「灰で、綱編んで来い。」と言うから、この灰綱(あくじな)は綱を編んでこの綱の形したまま火つけてこの問題は解決したら、また、「雄鳥の卵を持ってこい。」とか言っているわけ。それでまた難題出しているようだった。だからもう、皆は、「これはカンターモーイしか出来ない。あちらでの話はカンターモーイしか出来ない。」と言って話したから、モーイは、「皆さんはこれだけの偉い親(うぇーかた)方、ターリ方が集まって、これぐらいの問題もわからんと心配していなさる。そしたら私が行って解決してきましょう。」と言ったもんだから、問題を持ってでかけ、灰綱(あくいぢな)の形あるがままに、モーイがやったから、また負けて、王様は口をあけ、ポカンとしていたって。「それなら、雄鳥の卵持って来たかい。なぜここに親は来ないで、お前が来たのか。」と言われたそうだ。「私の父親は、もう産気づいて、子ども産むために来られず、私が代わりに来ました。」と言ったから、「おまえ、男が子ども産む者がいるか。」すると、「雄鳥も卵をうむわけないでしょう。」と、そこでもこのように答えて返したってよ。
全体の記録時間数 10:02
物語の時間数 9:28
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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