殿様のね、お供してね。渡嘉敷ペークーは、テーファー(冗談)が巧い人だっかからね。殿様と碁打つ場合はね、ペークはよ、家来でしょう。家来だから、必ず頭を下げてよ、碁打つときは「ううー」って、おじぎして打ったって。そしたら殿様はね、「ああ、そんなことしたら、面白くない。お前もわしと同等と思って碁を打て。」と言ったから、「じゃあ、そうしよう。」と言って、それからは打ったって。そうしたから、碁はおもしろくなったってよ。
チビ木‥‥それからまた一度はね、まず殿様は国回りするさあ。その三年回りのときに、ペークを後からつかせてね、行ったそうだ。そのときに、ペークはまた口は達者で減らず口だからね、しゃべりはしないかとよ、「ペーク、今日はね、お前はホーのつく話は絶対してはいけないよ。ホーのつく話は、ずっとするなよ。絶対出したらいかん。」と言いながら、歩いたらよ、歩きながら殿様が見たらよ、そこに浜に生えているハマホウ木が生えていたんでしょう。そこにあったさ。「ペーク、お前ね、この木の名前は何んと言うのか。」言ったから、渡嘉敷ペークは頓智家だから、すぐ感づいたんだね。これ、ハマホウ木と言ったら、ホーと言うさね。だから、そうは言わないでね、尻(ちび)とほーとはひっついているからね、ペークは、「これ、チビ木(ぎー)んやん(これは尻木(ちびぎー)です)。」と言うって。「これは、よっぽどの頓智家だなあ。」と言って、王は感心したとな。
| レコード番号 | 47O381205 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C061 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク 碁打ち ハマホウギ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高良武雄 |
| 話者名かな | たからたけお |
| 生年月日 | 19070526 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T22 B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P 219 |
| キーワード | 殿様,お供,渡嘉敷ペークー,テーファー,冗談,碁,家来,おじぎ,チビ木,ハマホウ木,頓智,ホー,尻,尻木,感心 |
| 梗概(こうがい) | 殿様のね、お供してね。渡嘉敷ペークーは、テーファー(冗談)が巧い人だっかからね。殿様と碁打つ場合はね、ペークはよ、家来でしょう。家来だから、必ず頭を下げてよ、碁打つときは「ううー」って、おじぎして打ったって。そしたら殿様はね、「ああ、そんなことしたら、面白くない。お前もわしと同等と思って碁を打て。」と言ったから、「じゃあ、そうしよう。」と言って、それからは打ったって。そうしたから、碁はおもしろくなったってよ。 チビ木‥‥それからまた一度はね、まず殿様は国回りするさあ。その三年回りのときに、ペークを後からつかせてね、行ったそうだ。そのときに、ペークはまた口は達者で減らず口だからね、しゃべりはしないかとよ、「ペーク、今日はね、お前はホーのつく話は絶対してはいけないよ。ホーのつく話は、ずっとするなよ。絶対出したらいかん。」と言いながら、歩いたらよ、歩きながら殿様が見たらよ、そこに浜に生えているハマホウ木が生えていたんでしょう。そこにあったさ。「ペーク、お前ね、この木の名前は何んと言うのか。」言ったから、渡嘉敷ペークは頓智家だから、すぐ感づいたんだね。これ、ハマホウ木と言ったら、ホーと言うさね。だから、そうは言わないでね、尻(ちび)とほーとはひっついているからね、ペークは、「これ、チビ木(ぎー)んやん(これは尻木(ちびぎー)です)。」と言うって。「これは、よっぽどの頓智家だなあ。」と言って、王は感心したとな。 |
| 全体の記録時間数 | 2:47 |
| 物語の時間数 | 2:11 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |