祖内部落(そないぶらく)の祖内(そない)の殿様と崎浜の女の人が会っていて、それで祖内から崎浜に行くには、深い湾があるから、祖内殿様は、クニカーという山を渡ってから白浜に進んだらしいさ。それでこの女も自分の部落から、やっぱし自分の湾を越えて、祖内という所に行くには、白浜から上に山道がある。二人はこういうふうに付き合ってよ、恋愛していた。そしたら、どうしたことか、その山道のそこにちょっと座る所、モー小(ぐわー)があるんだが、そこで二人一緒にそののまま死んどったらしい。そしたら、この山道は小さい山道だが、祖内から白浜に行くのに、よう使うもんね。それで、そこを通る人は、その二人が死んだところでは、全部木の葉を折ってから、ここに置くもんな。自分たちは意味は分からんし、そこのおばさんに聞いてみた。「ちょっと、おばさん。」って言ったら、「はい。のーりゃ。」と言った。「何か。」というのを八重山言葉は「のーりゃ。」と言ってるよ。「どうして、木(きー)の葉(ふぁ)を置くか。」と言ったら、「これは生(い)ち恥(はじー)を覆(うす)っているよ。」「生ち恥って何という意味ですか。」と聞いたら、「とにかく、これは女と男が恋愛してから、ここで死んでいる。そのまま生ち恥をはって裸のまま死んでいるので、そのこの生ち恥を隠さんがために、木の葉を折ってから置いいるよ。」って。ここを通る人は全部置くもん。これは八重山の祖内のおばさんから聞いたよ。
| レコード番号 | 47O381204 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C061 |
| 決定題名 | 恥うすい坂(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大城樽助 |
| 話者名かな | おおしろたるすけ |
| 生年月日 | 19170220 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字前泊 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村前泊 T22 A26 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 八重山の祖内のおばさんから聞いた。 |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P 111 |
| キーワード | 祖内部落,殿様,崎浜,湾,クニカー,白浜,山道,恋愛,モー小,木の葉,八重山言葉,生ち恥,裸 |
| 梗概(こうがい) | 祖内部落(そないぶらく)の祖内(そない)の殿様と崎浜の女の人が会っていて、それで祖内から崎浜に行くには、深い湾があるから、祖内殿様は、クニカーという山を渡ってから白浜に進んだらしいさ。それでこの女も自分の部落から、やっぱし自分の湾を越えて、祖内という所に行くには、白浜から上に山道がある。二人はこういうふうに付き合ってよ、恋愛していた。そしたら、どうしたことか、その山道のそこにちょっと座る所、モー小(ぐわー)があるんだが、そこで二人一緒にそののまま死んどったらしい。そしたら、この山道は小さい山道だが、祖内から白浜に行くのに、よう使うもんね。それで、そこを通る人は、その二人が死んだところでは、全部木の葉を折ってから、ここに置くもんな。自分たちは意味は分からんし、そこのおばさんに聞いてみた。「ちょっと、おばさん。」って言ったら、「はい。のーりゃ。」と言った。「何か。」というのを八重山言葉は「のーりゃ。」と言ってるよ。「どうして、木(きー)の葉(ふぁ)を置くか。」と言ったら、「これは生(い)ち恥(はじー)を覆(うす)っているよ。」「生ち恥って何という意味ですか。」と聞いたら、「とにかく、これは女と男が恋愛してから、ここで死んでいる。そのまま生ち恥をはって裸のまま死んでいるので、そのこの生ち恥を隠さんがために、木の葉を折ってから置いいるよ。」って。ここを通る人は全部置くもん。これは八重山の祖内のおばさんから聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:26 |
| 物語の時間数 | 2:44 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |