籠屋洞窟(シマグチ混じり)

概要

あの籠屋(くまや)の伝説は、昔の世を広げる始まりに、天照大神が籠屋の洞窟に隠れてしまったので、世の中は暗くなり、闇(やみ)になったから、そのときにですね、神々たちは、「もう大変だ。これは何とかして、もう世を明るくしなければならない。」という気持ちから、その籠屋の下の海端に平たい石があるわけですよ。その岩の上で踊ったけど、闇の世で全く物が見えないから、ただもう踊りの真似をしているのか何をしているのか、誰もわからないが、踊っている人はわかるわけさ。それで、どうにかここの籠屋から出てもらって明るくしようという気持ちらしくて、ただ手とり足とりしながら大騒ぎして、踊りなんかやって騒いだもんですから、籠屋に籠もっていた天照大神は、「なんだろう。なんとまあ珍しい。ここでこんなにボンボン音がして騒々しいね。」と籠屋の石を跳ねて開けて覗いて見たときに、ここの偉い人が天照大神を外に出したので、世が明るくなったという話であります。昔のお爺さんたち、お婆さんたちが言うには、この昔の世を広げる始まりに、天照大神が籠もった岩屋は向こうのね、東籠屋(ひがしくまや)と言って、これは無蔵水の岩とのところの浜辺の下にある西籠屋(にしくまや)というところまで、西と東に通っていたというがね。やっぱし、これも世の始まりのころだから神様たちでしょうね、松明(たいまつ)を七つ作ってですね、これを照らし持って、東の籠屋洞窟から西籠屋に通って行ったらね、行く途中一本の松明でハブ一匹捕った。二本目の松明で二匹目のハブを捕った。こうしてハブ七つ捕って西籠屋から海岸に出たという伝え話があります。昔からこの東の籠屋洞窟ではね、雨が降らなければね、雨乞いということで向こうに行ってね、ハブを追い出す行事も今でもやるよ。また、昔の戦世(いくさゆー)の話ですが、大和(やまとぅ)から戦(いくさ)が寄せて来たとき島の人は隠れるところもなくてね、みんなあそこに籠もったというよ。

再生時間:2:49

民話詳細DATA

レコード番号 47O381148
CD番号 47O38C058
決定題名 籠屋洞窟(シマグチ混じり)
話者がつけた題名 クマヤガマの話
話者名 伊礼孝進
話者名かな いれいこうしん
生年月日 19110627
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T21 A05 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P 4
キーワード 籠屋,くまや,伝説,天照大神,洞窟,闇,踊り,岩屋,東籠屋,無蔵水,西籠屋,神様,松明,ハブ,雨乞い,戦世,大和
梗概(こうがい) あの籠屋(くまや)の伝説は、昔の世を広げる始まりに、天照大神が籠屋の洞窟に隠れてしまったので、世の中は暗くなり、闇(やみ)になったから、そのときにですね、神々たちは、「もう大変だ。これは何とかして、もう世を明るくしなければならない。」という気持ちから、その籠屋の下の海端に平たい石があるわけですよ。その岩の上で踊ったけど、闇の世で全く物が見えないから、ただもう踊りの真似をしているのか何をしているのか、誰もわからないが、踊っている人はわかるわけさ。それで、どうにかここの籠屋から出てもらって明るくしようという気持ちらしくて、ただ手とり足とりしながら大騒ぎして、踊りなんかやって騒いだもんですから、籠屋に籠もっていた天照大神は、「なんだろう。なんとまあ珍しい。ここでこんなにボンボン音がして騒々しいね。」と籠屋の石を跳ねて開けて覗いて見たときに、ここの偉い人が天照大神を外に出したので、世が明るくなったという話であります。昔のお爺さんたち、お婆さんたちが言うには、この昔の世を広げる始まりに、天照大神が籠もった岩屋は向こうのね、東籠屋(ひがしくまや)と言って、これは無蔵水の岩とのところの浜辺の下にある西籠屋(にしくまや)というところまで、西と東に通っていたというがね。やっぱし、これも世の始まりのころだから神様たちでしょうね、松明(たいまつ)を七つ作ってですね、これを照らし持って、東の籠屋洞窟から西籠屋に通って行ったらね、行く途中一本の松明でハブ一匹捕った。二本目の松明で二匹目のハブを捕った。こうしてハブ七つ捕って西籠屋から海岸に出たという伝え話があります。昔からこの東の籠屋洞窟ではね、雨が降らなければね、雨乞いということで向こうに行ってね、ハブを追い出す行事も今でもやるよ。また、昔の戦世(いくさゆー)の話ですが、大和(やまとぅ)から戦(いくさ)が寄せて来たとき島の人は隠れるところもなくてね、みんなあそこに籠もったというよ。
全体の記録時間数 2:55
物語の時間数 2:49
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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