カシチも唐から出た話だな。唐のスンサーって言う易者はとっても易の上手な人でね、有名な人だったと言うんだよ。そして、ある人がその唐のスンサーって言う人のところへ行って、易を買いに行ったらしいんだよ。そして易をとらしてみたら、「君は何月の何日までの寿命だ。君は、もうその時までしか生きられない。」と言われたらしいんだなあ。そしたらその人は、それを聞いて家へ帰って、「僕は易者のところへ行ったらこういうことだから、まあ生きられる間あっちこち歩いて回ってくる。」と言って家を出たらしいんだよ。そしたら、ちょうどその易者が、何月何日と言ったその日の話だがね、大雨が降って、雷が鳴っていたらしいんだよ。その人が雨宿りしておったら、「そうだ。今日は、易者が言った日だったな。」と思い出して、その木陰から出たというんだよ。出たらこの人が雨宿りしておった木に、雷が落ちて木は壊されたというんだよ。その人は、それで、これが厄払いになって、生きて家に帰ったというんだよ。そこから旅を続けて、家へ帰ってたのは、ちょうど、その日が易者が言った日から四九日目に当たってるらしいんだなあ。で、家では、易者が言った日に死んでいると思っているから、皆がもう四九日の御焼香(おそーこー)の支度するといって、お米とか何とか、ご馳走の支度してるらしいんだよね。そしたら、そこに、この人が帰ったから、その浸けてあった米を今度は、カシチにして皆で食べたのが、ルイジュ果報(がふ)のカシチと言って、それからカシチが出たらしいんだ。
| レコード番号 | 47O381141 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C058 |
| 決定題名 | カシチ由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東江千代吉 |
| 話者名かな | あがりえちよきち |
| 生年月日 | 19050208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字我喜屋 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村我喜屋 T20 A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P 118 |
| キーワード | カシチ,唐,スンサー,易者,寿命,大雨,雷,雨宿り,厄払い,旅,四九日,御焼香,ルイジュ果報 |
| 梗概(こうがい) | カシチも唐から出た話だな。唐のスンサーって言う易者はとっても易の上手な人でね、有名な人だったと言うんだよ。そして、ある人がその唐のスンサーって言う人のところへ行って、易を買いに行ったらしいんだよ。そして易をとらしてみたら、「君は何月の何日までの寿命だ。君は、もうその時までしか生きられない。」と言われたらしいんだなあ。そしたらその人は、それを聞いて家へ帰って、「僕は易者のところへ行ったらこういうことだから、まあ生きられる間あっちこち歩いて回ってくる。」と言って家を出たらしいんだよ。そしたら、ちょうどその易者が、何月何日と言ったその日の話だがね、大雨が降って、雷が鳴っていたらしいんだよ。その人が雨宿りしておったら、「そうだ。今日は、易者が言った日だったな。」と思い出して、その木陰から出たというんだよ。出たらこの人が雨宿りしておった木に、雷が落ちて木は壊されたというんだよ。その人は、それで、これが厄払いになって、生きて家に帰ったというんだよ。そこから旅を続けて、家へ帰ってたのは、ちょうど、その日が易者が言った日から四九日目に当たってるらしいんだなあ。で、家では、易者が言った日に死んでいると思っているから、皆がもう四九日の御焼香(おそーこー)の支度するといって、お米とか何とか、ご馳走の支度してるらしいんだよね。そしたら、そこに、この人が帰ったから、その浸けてあった米を今度は、カシチにして皆で食べたのが、ルイジュ果報(がふ)のカシチと言って、それからカシチが出たらしいんだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:12 |
| 物語の時間数 | 2:53 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |