この話は、あるところに農家があったそうですね。その農家に、二人の兄弟がいてですね、大変、普段は仲が良かったそうですけどね。あるとき、兄が畑仕事に行ってですね、お昼の弁当を弟にとらしたそうだよ。だけど、弟は家では一応、食べて、兄貴の分だけ持って行くようなことになっておるんだけどね。しかし、まだお昼の弁当が出来ていなかったので、弁当は持って行けなかったそうだよ。それで兄のところへ行って、「まだ弁当はできていない。」というような返答をしたもので、兄貴はあんまりお腹は空いているし、兄貴の分まで弟が食べたと思って、癪(しゃく)に触(さわ)るんだから、一応は弟を殺してしまったんだね。だけど、これ確かに食べない、食べたの争いだから、兄は不思議だと思ってね、どうせ殺したんだから、一応、お腹切ってみてからしかはっきりしなというんで、殺した弟のお腹を見たら、お腹には何も入ってなかったと。そのときに、弟の本当の気持ちが分かったというふうなことでですね。「弟(うっ)ぬ心(くくる)見(ん)ちゃん(弟の心を見た)。」と鳴いて歩いたそうですよ。それで、兄貴がなったその小鳥が、「ウンテンチムチャー、弟ぬ心見ちゃん(弟の心を見た)」と鳴いているそうな。そういう話は聞いているわけ。
| レコード番号 | 47O381135 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C058 |
| 決定題名 | 時鳥兄弟(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東江慶得 |
| 話者名かな | あがりえけいとく |
| 生年月日 | 19111019 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字我喜屋 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村我喜屋 T20 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 年寄りから聞いた。 |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P 203 |
| キーワード | 農家,兄弟,仲,畑仕事,弁当,癪,争い,小鳥,ウンテンチムチャー |
| 梗概(こうがい) | この話は、あるところに農家があったそうですね。その農家に、二人の兄弟がいてですね、大変、普段は仲が良かったそうですけどね。あるとき、兄が畑仕事に行ってですね、お昼の弁当を弟にとらしたそうだよ。だけど、弟は家では一応、食べて、兄貴の分だけ持って行くようなことになっておるんだけどね。しかし、まだお昼の弁当が出来ていなかったので、弁当は持って行けなかったそうだよ。それで兄のところへ行って、「まだ弁当はできていない。」というような返答をしたもので、兄貴はあんまりお腹は空いているし、兄貴の分まで弟が食べたと思って、癪(しゃく)に触(さわ)るんだから、一応は弟を殺してしまったんだね。だけど、これ確かに食べない、食べたの争いだから、兄は不思議だと思ってね、どうせ殺したんだから、一応、お腹切ってみてからしかはっきりしなというんで、殺した弟のお腹を見たら、お腹には何も入ってなかったと。そのときに、弟の本当の気持ちが分かったというふうなことでですね。「弟(うっ)ぬ心(くくる)見(ん)ちゃん(弟の心を見た)。」と鳴いて歩いたそうですよ。それで、兄貴がなったその小鳥が、「ウンテンチムチャー、弟ぬ心見ちゃん(弟の心を見た)」と鳴いているそうな。そういう話は聞いているわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:16 |
| 物語の時間数 | 1:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |