これは五歳にお母さんが亡くなってよ、七歳になったとき、お母さんを思い出したから、十歳の年には、国々様々お母さんを捜しに行ったけどよ、お母さんに似ている人は一人もいない。そのうちに仲順大主(すんざうふすー)に道で出会ったから、「仲順大主(すんさうふすー)、どうか教えてください。」って言ったら、仲順大主が、「何か、歩く途中で私を呼ぶ。」って言うから、その女の子は、それでまたこれを言うた。「私は五つの年に母が亡くなり、七つの年に思い出し、十(とう)の年なったから、母を捜して、国々様々歩いているが、私のお母(かー)に似る人は一人もいないから、どうぞ私に親に会わせてください。」「お前の親は、いつの日にも拝めない。七月七日の中の日に、左の袖を押し払って、右の袖で顔をかくして裏から見たら拝めるんだよ。」って教えてくれたから、七月七日の中の日に、そうやってアンマーを拝んで、「どうしてアンマー〔母さん〕そこにいるのですか。」と言ったら、「愛しい我が子よ、何でここに来たの。」「このごろ父が新しいお母さんを貰ったけど、継親とは私はつきあえない。どうかお母さん、私もお母さんと一緒にして。」と言うと、母親は、「あなた一人でも、正月(しょーがち)、七月(しちがち)と清明(しーみー)、彼岸(ひんがん)の節々にアンマーにお供えをしてくれたら、アンマヤーは蝶々(はーべる)になって、蜻(あーけーじゅー)になって、御馳走も受けとるよ。それで、夏の雨雲の雨を雨と思うな、冬に下りる霜を霜と思わないで。それはアンマーの涙(なみだ)だから。」
と教えたって。
| レコード番号 | 47O381039 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C053 |
| 決定題名 | 継親念仏(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | ママンガニンブチ |
| 話者名 | 仲川ナハ |
| 話者名かな | なかがわなは |
| 生年月日 | 18970510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T15 A15 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P180 |
| キーワード | 仲順大主,七月七日,左の袖,右の袖,アンマー,継親,正月,七月,清明,彼岸,蝶々,はーべる,蜻,あーけーじゅー,涙 |
| 梗概(こうがい) | これは五歳にお母さんが亡くなってよ、七歳になったとき、お母さんを思い出したから、十歳の年には、国々様々お母さんを捜しに行ったけどよ、お母さんに似ている人は一人もいない。そのうちに仲順大主(すんざうふすー)に道で出会ったから、「仲順大主(すんさうふすー)、どうか教えてください。」って言ったら、仲順大主が、「何か、歩く途中で私を呼ぶ。」って言うから、その女の子は、それでまたこれを言うた。「私は五つの年に母が亡くなり、七つの年に思い出し、十(とう)の年なったから、母を捜して、国々様々歩いているが、私のお母(かー)に似る人は一人もいないから、どうぞ私に親に会わせてください。」「お前の親は、いつの日にも拝めない。七月七日の中の日に、左の袖を押し払って、右の袖で顔をかくして裏から見たら拝めるんだよ。」って教えてくれたから、七月七日の中の日に、そうやってアンマーを拝んで、「どうしてアンマー〔母さん〕そこにいるのですか。」と言ったら、「愛しい我が子よ、何でここに来たの。」「このごろ父が新しいお母さんを貰ったけど、継親とは私はつきあえない。どうかお母さん、私もお母さんと一緒にして。」と言うと、母親は、「あなた一人でも、正月(しょーがち)、七月(しちがち)と清明(しーみー)、彼岸(ひんがん)の節々にアンマーにお供えをしてくれたら、アンマヤーは蝶々(はーべる)になって、蜻(あーけーじゅー)になって、御馳走も受けとるよ。それで、夏の雨雲の雨を雨と思うな、冬に下りる霜を霜と思わないで。それはアンマーの涙(なみだ)だから。」 と教えたって。 |
| 全体の記録時間数 | 1:55 |
| 物語の時間数 | 1:43 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |