何で妻を捜すことをトゥメールと言って、婚礼のことをニービチと言うか、その由来がありますよ。ここに嫁になる人がいれば、捜す必要ないんだけど、山の中に行った妻を捜すから、トゥメールというでしょう。昔は、「いつの何日に婚礼(にーびち)をする。」と言ったらさ、この妻になる女が、恥ずかしがってか、何か分からないけどさ、山に逃げていないわけさ。だから、「どこに行ったのか。これを捜せ。」とね、親族がみんな集まって逃げた山を捜している。だから、トゥメール〔捜す〕といっているわけ。捜してその女を見つけたら、「さあ、ここにいるさ。」と言うてよ、「行こう。今日は、婚礼(にーびち)だから、家に行こう。」と言って、連れて行こうとするが、女は草の根によ、手をからませてつかんで、「絶対、行かない。」と言って、その手ははずさないようにして行きたくなさそうにして、全然連れて行けないから、「仕方がない。草の根(にー)ごと抜いて連れて行こう。」と、女がつかんでいる草の根までむしりとって連れて行ったって。それで、婚礼のことを根引(にーび)ちと言った。
| レコード番号 | 47O381006 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C051 |
| 決定題名 | ニービチ由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高良武雄 |
| 話者名かな | たからたけお |
| 生年月日 | 19070526 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T13 A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 民俗、 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P113 |
| キーワード | 妻,トゥメール,婚礼,ニービチ,草の根,根引 |
| 梗概(こうがい) | 何で妻を捜すことをトゥメールと言って、婚礼のことをニービチと言うか、その由来がありますよ。ここに嫁になる人がいれば、捜す必要ないんだけど、山の中に行った妻を捜すから、トゥメールというでしょう。昔は、「いつの何日に婚礼(にーびち)をする。」と言ったらさ、この妻になる女が、恥ずかしがってか、何か分からないけどさ、山に逃げていないわけさ。だから、「どこに行ったのか。これを捜せ。」とね、親族がみんな集まって逃げた山を捜している。だから、トゥメール〔捜す〕といっているわけ。捜してその女を見つけたら、「さあ、ここにいるさ。」と言うてよ、「行こう。今日は、婚礼(にーびち)だから、家に行こう。」と言って、連れて行こうとするが、女は草の根によ、手をからませてつかんで、「絶対、行かない。」と言って、その手ははずさないようにして行きたくなさそうにして、全然連れて行けないから、「仕方がない。草の根(にー)ごと抜いて連れて行こう。」と、女がつかんでいる草の根までむしりとって連れて行ったって。それで、婚礼のことを根引(にーび)ちと言った。 |
| 全体の記録時間数 | 1:45 |
| 物語の時間数 | 1:31 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |