ある百姓の継親と継子がいたわけだけど。それで、継親がこの継子を憎んでよ、「なんとかしてこれを殺さなければならない。」と言って、ちょうど百姓だからさ、稲を作っているが、この田んぼの中にさ、ヒルハ草という草が、沢山あったわけさ。それで、継子の子どもに、「お前に今日は弁当作って持たすから、あそこの草を取って来なさいね。」と言って、言いつけられたから、この子は、「はい。」と言ってから、もう昔だから、弁当といっても、米ではないさね。芋を煮てにぎっているわけさ。ンムニー(芋きんとん)のにぎり弁当持って、田草を取りに行ったわけさ。田んぼに行って、この弁当を木にさげてから、自分は行って田んぼの草を取っていたらしいね。田の草を取ろうとしたらカラスがね、飛んで来て、この弁当を食べたというよ。そしたら、継親がその弁当の中に毒を入れていたから、このカラスは死んだらしい。それで、この子どもが歌に掛けたって。「ヒルムシぬ草や我(わー)が命心(いぬちぐくる)(ヒルムシの草は私の命の草。〕烏(がらし)飛ぶ鳥(とぅい)や我(わ)親加那志(うやがなし)(飛ぶ鳥の烏は死んだ私の親。〕。」
| レコード番号 | 47O380999 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C051 |
| 決定題名 | 継子話 烏と弁当(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊礼永吉 |
| 話者名かな | いれいえいきち |
| 生年月日 | 19160129 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T13 A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P172 |
| キーワード | 百姓,継親,継子,田んぼ,ヒルハ草,弁当,ンムニー,カラス,毒,歌 |
| 梗概(こうがい) | ある百姓の継親と継子がいたわけだけど。それで、継親がこの継子を憎んでよ、「なんとかしてこれを殺さなければならない。」と言って、ちょうど百姓だからさ、稲を作っているが、この田んぼの中にさ、ヒルハ草という草が、沢山あったわけさ。それで、継子の子どもに、「お前に今日は弁当作って持たすから、あそこの草を取って来なさいね。」と言って、言いつけられたから、この子は、「はい。」と言ってから、もう昔だから、弁当といっても、米ではないさね。芋を煮てにぎっているわけさ。ンムニー(芋きんとん)のにぎり弁当持って、田草を取りに行ったわけさ。田んぼに行って、この弁当を木にさげてから、自分は行って田んぼの草を取っていたらしいね。田の草を取ろうとしたらカラスがね、飛んで来て、この弁当を食べたというよ。そしたら、継親がその弁当の中に毒を入れていたから、このカラスは死んだらしい。それで、この子どもが歌に掛けたって。「ヒルムシぬ草や我(わー)が命心(いぬちぐくる)(ヒルムシの草は私の命の草。〕烏(がらし)飛ぶ鳥(とぅい)や我(わ)親加那志(うやがなし)(飛ぶ鳥の烏は死んだ私の親。〕。」 |
| 全体の記録時間数 | 1:53 |
| 物語の時間数 | 1:39 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |