モーイはどこで生まれたか出身地は分からないですがね、小さいときから、頭の優れた人で小学校時代からね、蛙取ってみたり、また蝶々取ってみたりして、学校に行かなかったそうですよ。それで試験になると、頭の偉い人だからみな試験を合格して。それで小学時代はそんなやっておったんです。
嫁取り‥‥また、青年になってからね、家内捜す時分になってね、この家内は親たちがもう話はやってるが、この家内というのは、顔見たこともないし、そいで会うこともできないから、その家の裏座の庭の外に庭に行ってね、鶏〔軍鶏〕二つ喧嘩させて、鶏が喧嘩して、カッサイカッサイするうちにこの女は戸をそっと開けてから、顔を出して、このモーイ親方に見られたって。そいで、顔見られたから、「今、家内の顔を見た、見た。」って喝采したというそんな話だったが。
難題‥‥また内地から考え問題みんな持ってきてですね、初めはお父さんにこの問題を言いつけたらしい。お父さんが考えようとしても、もうとぅるばって〈呆然として〉考えなかったそうですよ。それで、「なんでお父さん、こんなやってるか。」といったら、「内地から雄鳥が卵を御用(ぐーいっ)。雄鳥が卵生むことはできるはずがないが。」と言ったから、モーイが、「この問題はたやすい、私が返事してくる。」と言って、内地に行ってね、「うちのお父さんはね、産催(さんやむい)して〔産気づいて〕寝てる。」って言うたって。、産催(さんやむい)して寝てるってからね。「ああ、男が、産催(さんやむい)するか。」と言ったらですね、今度はまたモーイ親方が、「そんなら雄鳥が卵できるか。」と言って、内地から問題持ってきたけど、負けたそうですよ。そして、またもう一つは、「二匹の馬のどっちが年上か。」って。これも親(うや)に、これ問題持ってきたもんだから親は返答に困っていたから、モーイが草を切って持って行ったらね、草を早く食べたのは小さい馬からでそれが若い。また後から草を食べたのが年をとった馬って。これも問題は内地から持ってきて、その問題も内地は負けたそうです。それでね、またもう一つは、灰縄(あくいじゅな)と言ってね、「灰綱(あくいじゅな)も御用(ぐーい)。」と言ったから、「この灰綱(あくいじゅな)というのは、これ話も聞いたこともないし、これどうしてやるか。」とお父さんも非常に考えておったんですが、モーイ親方は、「これはたやすい。縄綯ってこの箱に中に入れてから燃やしたら、この縄がそのままあるから、これ持っていきなさい。」といって、そいで返事戻したら、「沖縄にはこんな知恵の優れた人間がいるから、只事でない。」といってね。そいで、モーイ親方を内地に呼ばしたとかなんとか、あんな話聞いとったが。
| レコード番号 | 47O380943 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C048 |
| 決定題名 | モーイ親方 勉強 嫁とり 殿様の難題(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 名嘉徳盛 |
| 話者名かな | なかとくせい |
| 生年月日 | 19040401 |
| 性別 | - |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字我喜屋 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村我喜屋 T11 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P208 |
| キーワード | モーイ,嫁取り,裏座,鶏,軍鶏,喧嘩さ,カッサイ,難題,雄鳥,卵,産催,さんやむい,産気,内地,馬,灰縄,あくいじゅな,モーイ親方,沖縄 |
| 梗概(こうがい) | モーイはどこで生まれたか出身地は分からないですがね、小さいときから、頭の優れた人で小学校時代からね、蛙取ってみたり、また蝶々取ってみたりして、学校に行かなかったそうですよ。それで試験になると、頭の偉い人だからみな試験を合格して。それで小学時代はそんなやっておったんです。 嫁取り‥‥また、青年になってからね、家内捜す時分になってね、この家内は親たちがもう話はやってるが、この家内というのは、顔見たこともないし、そいで会うこともできないから、その家の裏座の庭の外に庭に行ってね、鶏〔軍鶏〕二つ喧嘩させて、鶏が喧嘩して、カッサイカッサイするうちにこの女は戸をそっと開けてから、顔を出して、このモーイ親方に見られたって。そいで、顔見られたから、「今、家内の顔を見た、見た。」って喝采したというそんな話だったが。 難題‥‥また内地から考え問題みんな持ってきてですね、初めはお父さんにこの問題を言いつけたらしい。お父さんが考えようとしても、もうとぅるばって〈呆然として〉考えなかったそうですよ。それで、「なんでお父さん、こんなやってるか。」といったら、「内地から雄鳥が卵を御用(ぐーいっ)。雄鳥が卵生むことはできるはずがないが。」と言ったから、モーイが、「この問題はたやすい、私が返事してくる。」と言って、内地に行ってね、「うちのお父さんはね、産催(さんやむい)して〔産気づいて〕寝てる。」って言うたって。、産催(さんやむい)して寝てるってからね。「ああ、男が、産催(さんやむい)するか。」と言ったらですね、今度はまたモーイ親方が、「そんなら雄鳥が卵できるか。」と言って、内地から問題持ってきたけど、負けたそうですよ。そして、またもう一つは、「二匹の馬のどっちが年上か。」って。これも親(うや)に、これ問題持ってきたもんだから親は返答に困っていたから、モーイが草を切って持って行ったらね、草を早く食べたのは小さい馬からでそれが若い。また後から草を食べたのが年をとった馬って。これも問題は内地から持ってきて、その問題も内地は負けたそうです。それでね、またもう一つは、灰縄(あくいじゅな)と言ってね、「灰綱(あくいじゅな)も御用(ぐーい)。」と言ったから、「この灰綱(あくいじゅな)というのは、これ話も聞いたこともないし、これどうしてやるか。」とお父さんも非常に考えておったんですが、モーイ親方は、「これはたやすい。縄綯ってこの箱に中に入れてから燃やしたら、この縄がそのままあるから、これ持っていきなさい。」といって、そいで返事戻したら、「沖縄にはこんな知恵の優れた人間がいるから、只事でない。」といってね。そいで、モーイ親方を内地に呼ばしたとかなんとか、あんな話聞いとったが。 |
| 全体の記録時間数 | 5:03 |
| 物語の時間数 | 4:52 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |