阿麻和利は、北谷(ちゃたん)の屋良村(やらむら)に生まれて、小さい赤子のときなんかは、不具者(ふぐもの)でよ、二人の親がね、「こいつを養っても何も意味しないから、山に持っていって捨てておけ。」と。そしたら、母親が、「ああ、自分の子どもなのに。食べ物だけは、芋でも持って行ってくれんといかないでしょう。」と、持っていってくれておった。そして、不具だから、普通の子どもみたように、あちこち歩くこともできない。そして、山の穴(みー)におる間に、この蜘蛛が巣をかくでしょう。そしたら、蝶々とかいろんな物が引っ掛かってきたら、蜘蛛は、これをつかんで食べるでしょう。それを見てですね、「蜘蛛もあれだけやるんだから、僕も自分で自分の食べるものは作らんといけない。」と脳にうかんできたんだな。それで、魚捕る投げ網を編み出してね、それからが、浜に行って魚を捕って食べて大人になった。それから次第次第に健康になって、本当の真人間になった。そして、自分の親の前では、「これは昔は役に立たない不具者(ふぐむん)だった。」と、みんなに悪口言われるから、生活できないでしょう。だから、それを聞いてですね、今度は東の海に回って漁をして、みんなに配るでしょう。みんなにくれて、それで、みんなの信用を得て、「これは、いい人だから、こんないい人はいない。」と言って、みんなが力を合わせてくれるから、この人は非常に安泰するようになったから、王様が、「この人は世の中のためになる。これにくれようじゃないか。お前は阿麻和利のところに行け。」と言って、自分の娘を阿麻和利にくれたわけ。そしたら、このお嫁さんに行った王様の娘は、阿麻和利の嫁にならないということであったけれども、王様が強く言うから、逆らうこともできなくて泣く泣く行って阿麻和利の家内になったわけ。そしたら、阿麻和利という男は、欲が深くてね、勝連の城を築いて、今度は、首里王を倒して自分が王様になるという計画を立ててですね、その前にあの中城の護佐丸をですね、倒すと、悪い精神だしておったら、それが、とうとうばれてしまってね、この王様を倒すことができないで、自分がやられてしまう。
| レコード番号 | 47O380861 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C043 |
| 決定題名 | 阿麻和利と護佐丸(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城松助 |
| 話者名かな | みやぎまつすけ |
| 生年月日 | 19000204 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字前泊 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村前泊 T07 A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 集まりの時や船員だった頃におもに年寄りから聞いた。 |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P125 |
| キーワード | 阿麻和利,北谷,屋良村,不具者,蜘蛛,投げ網,悪口,勝連,首里王,中城,護佐丸 |
| 梗概(こうがい) | 阿麻和利は、北谷(ちゃたん)の屋良村(やらむら)に生まれて、小さい赤子のときなんかは、不具者(ふぐもの)でよ、二人の親がね、「こいつを養っても何も意味しないから、山に持っていって捨てておけ。」と。そしたら、母親が、「ああ、自分の子どもなのに。食べ物だけは、芋でも持って行ってくれんといかないでしょう。」と、持っていってくれておった。そして、不具だから、普通の子どもみたように、あちこち歩くこともできない。そして、山の穴(みー)におる間に、この蜘蛛が巣をかくでしょう。そしたら、蝶々とかいろんな物が引っ掛かってきたら、蜘蛛は、これをつかんで食べるでしょう。それを見てですね、「蜘蛛もあれだけやるんだから、僕も自分で自分の食べるものは作らんといけない。」と脳にうかんできたんだな。それで、魚捕る投げ網を編み出してね、それからが、浜に行って魚を捕って食べて大人になった。それから次第次第に健康になって、本当の真人間になった。そして、自分の親の前では、「これは昔は役に立たない不具者(ふぐむん)だった。」と、みんなに悪口言われるから、生活できないでしょう。だから、それを聞いてですね、今度は東の海に回って漁をして、みんなに配るでしょう。みんなにくれて、それで、みんなの信用を得て、「これは、いい人だから、こんないい人はいない。」と言って、みんなが力を合わせてくれるから、この人は非常に安泰するようになったから、王様が、「この人は世の中のためになる。これにくれようじゃないか。お前は阿麻和利のところに行け。」と言って、自分の娘を阿麻和利にくれたわけ。そしたら、このお嫁さんに行った王様の娘は、阿麻和利の嫁にならないということであったけれども、王様が強く言うから、逆らうこともできなくて泣く泣く行って阿麻和利の家内になったわけ。そしたら、阿麻和利という男は、欲が深くてね、勝連の城を築いて、今度は、首里王を倒して自分が王様になるという計画を立ててですね、その前にあの中城の護佐丸をですね、倒すと、悪い精神だしておったら、それが、とうとうばれてしまってね、この王様を倒すことができないで、自分がやられてしまう。 |
| 全体の記録時間数 | 5:19 |
| 物語の時間数 | 4:59 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |