昔、山原から那覇に行くには、海上からの便もなくてよ、全部那覇に行くには歩いて行っていたって言うさあ。そしたら、昔、途中の多幸山にはフェーレーがたくさんいて、とても人が怖がっていたところだったそうだ。ある人が、多幸山の道に来たから、「気をつけないといけないからよう、もうここは寝るところもないさあ、どうするかねえ。」って、心配しているときに、山の中に明るい所があったから、「ここに人いるなあ。」って思って、そこに行ったらよ、そしたら、年寄りの女の人が一人だけいたって。だけど、「一晩だけここに泊まらせてくれないかねえ。」って言ったから、「はい、いいですよう。」って女の人は言って、泊まらせることになったわけ。そしたら、もう寝るときになって、婆さんの言うことは、「どれ、兄さん、もうお互いに欲もないから眠るんだよね。」って言ったから、「はいそうしましょう。」と言って、そうしたのだが、今度はもう寝てちょっと一眠りしてから、この婆さんが起き上がって言うことには、「どうですか、兄さん、後生の土産に一回はいいでしょう。」って、言ったもんだから、そしたら、この男もよ、「ああ、よろしいですよ。」って言って、させたという話もあるよ。これだけ。
| レコード番号 | 47O380784 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C039 |
| 決定題名 | 多幸山の宿(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 多幸山の話 |
| 話者名 | 山川清光 |
| 話者名かな | やまかわせいこう |
| 生年月日 | 19030502 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県伊是名村字伊是名 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村野甫 T04 A16 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 艶笑譚 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P219 |
| キーワード | 山原,那覇,多幸山,フェーレー,年寄りの女,後生の土産 |
| 梗概(こうがい) | 昔、山原から那覇に行くには、海上からの便もなくてよ、全部那覇に行くには歩いて行っていたって言うさあ。そしたら、昔、途中の多幸山にはフェーレーがたくさんいて、とても人が怖がっていたところだったそうだ。ある人が、多幸山の道に来たから、「気をつけないといけないからよう、もうここは寝るところもないさあ、どうするかねえ。」って、心配しているときに、山の中に明るい所があったから、「ここに人いるなあ。」って思って、そこに行ったらよ、そしたら、年寄りの女の人が一人だけいたって。だけど、「一晩だけここに泊まらせてくれないかねえ。」って言ったから、「はい、いいですよう。」って女の人は言って、泊まらせることになったわけ。そしたら、もう寝るときになって、婆さんの言うことは、「どれ、兄さん、もうお互いに欲もないから眠るんだよね。」って言ったから、「はいそうしましょう。」と言って、そうしたのだが、今度はもう寝てちょっと一眠りしてから、この婆さんが起き上がって言うことには、「どうですか、兄さん、後生の土産に一回はいいでしょう。」って、言ったもんだから、そしたら、この男もよ、「ああ、よろしいですよ。」って言って、させたという話もあるよ。これだけ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:44 |
| 物語の時間数 | 3:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |