これはね、継子がまた大層学問もできよったって。できるが、学校から帰って来たら、いつも継親が、良くはしてくれなかったらしい。それで、学校の先生は、継子がいじめられてないかいつも巡って来たらしいさ。そしたら、継親は家でとても大きな鍋に湯を沸かしよったって。湯に継子を入れるというわけさ。そこに、先生がいらして、「子どもはどこへ行ったのか。」と言ったら、「どこかへ行った。」と言ったから、「あなたたちが、沸かしている湯は何をするのか。」と言うと、「豚を殺す。」と言ったてさ。 もうとても大きな釜の中に湯を沸かしてすぐ継子を入れる考えをして、この中に入れたら、もう先生が名前を呼ぶのを聞いて、この子どもはね、「先生。」と言ったのでね、この先生が釜から出して継子が命拾いをしたという話だそうだよ。〔方言原話〕 うれーな、また大層(いっぺー)学問(がくむん)ぬん、うぬ継子(ままんぐゎ)出来(でぃき)やーやてんて。やてぇしが、学校から来(ちー)ねーなー、ちゃあー、あぬぅ継親(ままうや)ぬ良(い)いありぃえ無(ね)ん、そぉたんでぃーしが。 あんしぃ、また、先生(しんしー)や、ちやぁー巡(みぐ)てぃしぃしぃすたんでぃ。したんでぃいいしが、うぬぅ後(あとぅ)ぬぅありや、家かいだてん大鍋(うふなーび)に湯(ゆぅ)沸(ふ)かすたんでぃー。湯(ゆぅ)んかい、入(い)りんでぃーぬばぁよ。
あんちゃーくとぅ、先生(しんしー)がめんそぉやーに、「何処(まー)かい行(ん)じゃがぁ。」でぃ言ちゃくとぅ、「何処(まー)がらかい、行(ん)じたん。」でぃ言ちゃくとぅ、「もし、汝等(いったー)、沸(ふ)かしぬ湯(ゆぅ)や何(ぬぅ)すが。」んでぃ言ちゃくとぅ、「豚(わぁ)殺(くる)すぅん。」でぃ言いたんでぃ。 なぁ、釜(おーきぃ)ぬなぁ、だてんぬ大(まぎ)ーぬ釜(おーきぃ)ぬ中け入(いっ)てぃ、すぅ湯(ゆぅ)沸(ふ)かちぃ、入(い)りぬ考(かん)げぇそーしが。うりぃが中かい入っちさくとぅ、なぁ先生(しんしー)か物呼びちちゃぐとぅ、なぁ、うぬぅ童(わらび)やよぉ、「先生。」んでぃ言ちゃくとぅよ、なぁ、命(ぬち)ぬがてぃ、うぬぅ先生(しんしー)が出(ん)じゃちゃんでぃいぬ話やんどぉ。
| レコード番号 | 47O380768 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C038 |
| 決定題名 | 継子話 釜ゆで(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 西江ウシ |
| 話者名かな | にしえうし |
| 生年月日 | 19011010 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村我喜屋 T03 B17 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P176 |
| キーワード | 継子,学問,継親,先生,鍋,湯,豚,釜 |
| 梗概(こうがい) | これはね、継子がまた大層学問もできよったって。できるが、学校から帰って来たら、いつも継親が、良くはしてくれなかったらしい。それで、学校の先生は、継子がいじめられてないかいつも巡って来たらしいさ。そしたら、継親は家でとても大きな鍋に湯を沸かしよったって。湯に継子を入れるというわけさ。そこに、先生がいらして、「子どもはどこへ行ったのか。」と言ったら、「どこかへ行った。」と言ったから、「あなたたちが、沸かしている湯は何をするのか。」と言うと、「豚を殺す。」と言ったてさ。 もうとても大きな釜の中に湯を沸かしてすぐ継子を入れる考えをして、この中に入れたら、もう先生が名前を呼ぶのを聞いて、この子どもはね、「先生。」と言ったのでね、この先生が釜から出して継子が命拾いをしたという話だそうだよ。〔方言原話〕 うれーな、また大層(いっぺー)学問(がくむん)ぬん、うぬ継子(ままんぐゎ)出来(でぃき)やーやてんて。やてぇしが、学校から来(ちー)ねーなー、ちゃあー、あぬぅ継親(ままうや)ぬ良(い)いありぃえ無(ね)ん、そぉたんでぃーしが。 あんしぃ、また、先生(しんしー)や、ちやぁー巡(みぐ)てぃしぃしぃすたんでぃ。したんでぃいいしが、うぬぅ後(あとぅ)ぬぅありや、家かいだてん大鍋(うふなーび)に湯(ゆぅ)沸(ふ)かすたんでぃー。湯(ゆぅ)んかい、入(い)りんでぃーぬばぁよ。 あんちゃーくとぅ、先生(しんしー)がめんそぉやーに、「何処(まー)かい行(ん)じゃがぁ。」でぃ言ちゃくとぅ、「何処(まー)がらかい、行(ん)じたん。」でぃ言ちゃくとぅ、「もし、汝等(いったー)、沸(ふ)かしぬ湯(ゆぅ)や何(ぬぅ)すが。」んでぃ言ちゃくとぅ、「豚(わぁ)殺(くる)すぅん。」でぃ言いたんでぃ。 なぁ、釜(おーきぃ)ぬなぁ、だてんぬ大(まぎ)ーぬ釜(おーきぃ)ぬ中け入(いっ)てぃ、すぅ湯(ゆぅ)沸(ふ)かちぃ、入(い)りぬ考(かん)げぇそーしが。うりぃが中かい入っちさくとぅ、なぁ先生(しんしー)か物呼びちちゃぐとぅ、なぁ、うぬぅ童(わらび)やよぉ、「先生。」んでぃ言ちゃくとぅよ、なぁ、命(ぬち)ぬがてぃ、うぬぅ先生(しんしー)が出(ん)じゃちゃんでぃいぬ話やんどぉ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:40 |
| 物語の時間数 | 1:22 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |