こういう話なんだがね、小さいときから、モーイ親方という人はね、とても人から見ては怠け者でやんちゃ者。学校に行かしたらよ、道端から遊んだりね、田んぼとか山の中に入って遊んだりして、学校へ行かないで、遊んで家(うち)に帰って来よったそうだ。 ある日、田んぼの溝から歩くときに、蛙がよ、蛙が丸い玉を頭に乗せておったそうだね、これをね、モーイ親方が拾って、畦道を渡たるために口に入れてから、この畦道を跳んだそうだよ。跳ぶときにこの玉をね、このアーチャモヤーが飲んでしまったそうだ。それをね、みんなが聞いてね、「これは、ただの人間じゃない。」ということで、それから、「この、アーチャモヤーはただの人間じゃない。」と、みんなで言うたそうです。 それでね、後、調べてみたところが、夜は床下でローソクを使ってね、勉強しておったと。そんでね、ローソクがね、床下に沢山あったそうだね、それで、このモーイ親方は、ただの人間じゃないということね。みんなが言うておったそうだね。 それから、アーチャモーヤ婚約したそうだね。だけどこの女がね、「このアーチャモーヤはふりむん〔馬鹿者〕だから、これの妻にはならない。」と言うたそうだね。だが、このアーチャモーヤはね、このカキィジよ、これ作ってよ、家の上に登って行ってよ、この女が出入りするところにね、女が出て来るのを待っておってね、この女が出て来たからね、髪を引っかけたそうだ。そして上に上げたそうだ。それでね、これ終わって、このアーチャモーがよ、かけてぃぬカケィジャな はんじーみ 〔ひっかけた鉤ははずれるだろうか〕結(むす)でぃぬ縁(いん)ぬ 切(ち)りみ〔結んだ縁も切れるだろうか〕と言ってね、離さなかったそうだ。それで、とうとうアーチャモーヤの奥さんになったという話だね。
| レコード番号 | 47O380751 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C038 |
| 決定題名 | モーイ親方 ヌブシの玉 勉強 嫁つり(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊礼永吉 |
| 話者名かな | いれいえいきち |
| 生年月日 | 19160129 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T03 A17 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話、 伝説、 ことわざ |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P209 |
| キーワード | モーイ親方,怠け者,やんちゃ者,蛙,玉,アーチャモヤー,婚約,カキィジ,鉤 |
| 梗概(こうがい) | こういう話なんだがね、小さいときから、モーイ親方という人はね、とても人から見ては怠け者でやんちゃ者。学校に行かしたらよ、道端から遊んだりね、田んぼとか山の中に入って遊んだりして、学校へ行かないで、遊んで家(うち)に帰って来よったそうだ。 ある日、田んぼの溝から歩くときに、蛙がよ、蛙が丸い玉を頭に乗せておったそうだね、これをね、モーイ親方が拾って、畦道を渡たるために口に入れてから、この畦道を跳んだそうだよ。跳ぶときにこの玉をね、このアーチャモヤーが飲んでしまったそうだ。それをね、みんなが聞いてね、「これは、ただの人間じゃない。」ということで、それから、「この、アーチャモヤーはただの人間じゃない。」と、みんなで言うたそうです。 それでね、後、調べてみたところが、夜は床下でローソクを使ってね、勉強しておったと。そんでね、ローソクがね、床下に沢山あったそうだね、それで、このモーイ親方は、ただの人間じゃないということね。みんなが言うておったそうだね。 それから、アーチャモーヤ婚約したそうだね。だけどこの女がね、「このアーチャモーヤはふりむん〔馬鹿者〕だから、これの妻にはならない。」と言うたそうだね。だが、このアーチャモーヤはね、このカキィジよ、これ作ってよ、家の上に登って行ってよ、この女が出入りするところにね、女が出て来るのを待っておってね、この女が出て来たからね、髪を引っかけたそうだ。そして上に上げたそうだ。それでね、これ終わって、このアーチャモーがよ、かけてぃぬカケィジャな はんじーみ 〔ひっかけた鉤ははずれるだろうか〕結(むす)でぃぬ縁(いん)ぬ 切(ち)りみ〔結んだ縁も切れるだろうか〕と言ってね、離さなかったそうだ。それで、とうとうアーチャモーヤの奥さんになったという話だね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:33 |
| 物語の時間数 | 2:57 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |