十二支由来(共通語)

概要

十二支というのは、動物の名前でしょう。だから十二支の動物がですね、ある日何か集まって、そして、そのときに十二支というその何をつくったのが、とにかく動物の集まりから順序にやったらしいような話を聞きましたんですが。そのときまで鼠と猫は喧嘩もしなくて、非常に仲間がよかったらしいですな。 ある日、動物が集まる日にちが決まってですね、そのときに猫と鼠と四っ角で、十字でぴしゃと会(お)うたそうですよ。その喧嘩する意味は、行くときにこう会ったもんだから、「はい、猫さん、どこ行くんですか。」と。「はい、鼠さん、どこ行くんですか。」と、まあ、猫がいわば、「もう、今日は自分たちの集まりだから行くんですよ。」と、そうした場合に猫が鼠に騙されてですね、頓智の早い鼠が、「今日じゃないんですよ。明日ですよ。」そうしたら、猫は残念してね、「ああ、そうか。」と言って後戻りして帰って行ったらしい。 そうしたら、鼠は待っているときに牛が来てですね、牛のしっぽから乗って、牛の頭の方に行ってですよ、この決勝点行って、そして牛が止まったわけです。そこで、鼠がぽっと飛び降りて、もうあれが一番になって、子と鼠が一番らしい。それから、十二支は、二番目が牛。 そして、これがすんでですね、また猫は、そのあくる日と聞いたもんだから、あくる日に今度はまた行くんですな。そこで、また牛に会ったそうですよ。「猫さん、どこにですか。」「ああ、我々の集まりは今日ということで行くんですよ。」「ううん、昨日でもうすんだんですよ。」と言うと、そうすると猫は、「えへ。」と思ってですね、「誰が一番になったか。」と言うと、「鼠さんが一番ですよ。」と言うと、「これは騙された。」と言うてですね、それからもう猫は怒ってですよ、「今度はもう敵討ちやあ。」言うて、今でもまだ猫と鼠と喧嘩するのは、その謂われなんです。今につけても猫はまだ敵うちして歩くんです。

再生時間:2:39

民話詳細DATA

レコード番号 47O380694
CD番号 47O38C035
決定題名 十二支由来(共通語)
話者がつけた題名
話者名 与那覇守助
話者名かな よなはしゅすけ
生年月日 19100501
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T01 A11 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 動物昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P200
キーワード 十二支,動物,鼠,猫,頓智,牛
梗概(こうがい) 十二支というのは、動物の名前でしょう。だから十二支の動物がですね、ある日何か集まって、そして、そのときに十二支というその何をつくったのが、とにかく動物の集まりから順序にやったらしいような話を聞きましたんですが。そのときまで鼠と猫は喧嘩もしなくて、非常に仲間がよかったらしいですな。 ある日、動物が集まる日にちが決まってですね、そのときに猫と鼠と四っ角で、十字でぴしゃと会(お)うたそうですよ。その喧嘩する意味は、行くときにこう会ったもんだから、「はい、猫さん、どこ行くんですか。」と。「はい、鼠さん、どこ行くんですか。」と、まあ、猫がいわば、「もう、今日は自分たちの集まりだから行くんですよ。」と、そうした場合に猫が鼠に騙されてですね、頓智の早い鼠が、「今日じゃないんですよ。明日ですよ。」そうしたら、猫は残念してね、「ああ、そうか。」と言って後戻りして帰って行ったらしい。 そうしたら、鼠は待っているときに牛が来てですね、牛のしっぽから乗って、牛の頭の方に行ってですよ、この決勝点行って、そして牛が止まったわけです。そこで、鼠がぽっと飛び降りて、もうあれが一番になって、子と鼠が一番らしい。それから、十二支は、二番目が牛。 そして、これがすんでですね、また猫は、そのあくる日と聞いたもんだから、あくる日に今度はまた行くんですな。そこで、また牛に会ったそうですよ。「猫さん、どこにですか。」「ああ、我々の集まりは今日ということで行くんですよ。」「ううん、昨日でもうすんだんですよ。」と言うと、そうすると猫は、「えへ。」と思ってですね、「誰が一番になったか。」と言うと、「鼠さんが一番ですよ。」と言うと、「これは騙された。」と言うてですね、それからもう猫は怒ってですよ、「今度はもう敵討ちやあ。」言うて、今でもまだ猫と鼠と喧嘩するのは、その謂われなんです。今につけても猫はまだ敵うちして歩くんです。
全体の記録時間数 2:53
物語の時間数 2:39
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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