昔、今帰仁王(なきじんおう)がこの島を占領しに来たらしいんですよ。北の海岸の真ん中にヤヘーの高石と言って、高い大きな石がありますがね、この島の人は、あの石の方にみな石垣を下の方に積んだりして、向こうに大きな鍋とか釜を持って行って、そして湯を沸かしてですね、それで、その湯に釜の木灰(もっかい)ですね、灰を入れたりして、下から攻め登って来る敵にお湯をひっかけたり、いろんなことで防いだそうです。それでもやっぱ、武器にはかないませんでしょう。ヤヘの石に防衛の意味でいた方もやっぱ、まあ全部殺されたから、そのときに敵から追われてね、部落民は逃げるところがないから、あの籠屋(くまや)という洞窟にですね、みんな集まったそうですが、その籠屋にいた人も、やがて全部全滅したんです。今この部落の崎にヒルクミヌンジョーいうてですね、小さい道に暗渠(あんきょ)が掛かっているところがあったんです。そのとき、兄妹の二人がこの橋の下に隠れてですね、生き残ったらしいんです。それで、島にはこの二人しかいないから、しようなしにこの二人がとうとう夫婦になってですね、それで、この二人から、部落の人がまた広がっていったというふうな話ですよ。
| レコード番号 | 47O380689 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C035 |
| 決定題名 | 兄弟始祖 クマヤガマの由来 (共通語) |
| 話者がつけた題名 | クマヤの話 |
| 話者名 | 前原三郎 |
| 話者名かな | まえはらさぶろう |
| 生年月日 | 19080313 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村田名 T01 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P10 |
| キーワード | 今帰仁王,占領,ヤヘー,高石,石垣,鍋,釜,木灰,籠屋,洞窟,ヒルクミヌンジョー,暗渠,兄妹,夫婦 |
| 梗概(こうがい) | 昔、今帰仁王(なきじんおう)がこの島を占領しに来たらしいんですよ。北の海岸の真ん中にヤヘーの高石と言って、高い大きな石がありますがね、この島の人は、あの石の方にみな石垣を下の方に積んだりして、向こうに大きな鍋とか釜を持って行って、そして湯を沸かしてですね、それで、その湯に釜の木灰(もっかい)ですね、灰を入れたりして、下から攻め登って来る敵にお湯をひっかけたり、いろんなことで防いだそうです。それでもやっぱ、武器にはかないませんでしょう。ヤヘの石に防衛の意味でいた方もやっぱ、まあ全部殺されたから、そのときに敵から追われてね、部落民は逃げるところがないから、あの籠屋(くまや)という洞窟にですね、みんな集まったそうですが、その籠屋にいた人も、やがて全部全滅したんです。今この部落の崎にヒルクミヌンジョーいうてですね、小さい道に暗渠(あんきょ)が掛かっているところがあったんです。そのとき、兄妹の二人がこの橋の下に隠れてですね、生き残ったらしいんです。それで、島にはこの二人しかいないから、しようなしにこの二人がとうとう夫婦になってですね、それで、この二人から、部落の人がまた広がっていったというふうな話ですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:40 |
| 物語の時間数 | 2:56 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |