昔、仲順大主という方がいらっしゃったが、この人はもう、ごはんも食べられない。子どもは三人産んでいるが、ごはんを食べられない。この産んだ子どもを年上の方から、年上の方から呼んで、それから、「お前の子を殺して、仲順大主に乳を飲ませて、仲順大主を生き返らせてくれ。」と言うと、「いいや、仲順大主は死ぬのなら死になさい。私たちの子は死なせることはできない。」と、長男はもう、こんな返事をした。また今度は、次男を呼んで、次男に相談したら、長男が言ったように、「ああ、私もそういうことはできない。仲順大主が死ぬのなら死になさい。私たちの子は死なせることはできない。」と。それから、こう言ったので、次男もそれだけですませた。そして今度は、三男を呼んで、「三男、相談があるけど。」と。「お前の産んでいる子を殺して、仲順大主に乳を飲ませて命を助けなさい。」と言うと、「子どもはまたいつでも産みかえられる。また産むことができる。仲順大主は私の親なのに。死なせるわけにはいけない。それなら私たちの子は(殺して)あなたに乳を飲ませて生き返らせる。」と言って三男は家から出た。仕方なく、この子を埋めようと行って、一鍬打っては腰をあげ、二鍬打って、三鍬めを打ったらそこから黄金の宝物がたくさん出たので、この三男はこの宝物をもらって、たいへんな大金持ちになったってよ。
| レコード番号 | 47O382991 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C154 |
| 決定題名 | 子供の肝 仲順流れ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 仲順大主と三人の息子 |
| 話者名 | 伊是名千松 |
| 話者名かな | いぜなせんまつ |
| 生年月日 | 18920323 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字勢理客 |
| 記録日 | 19810404 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T14 B16 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P46 |
| キーワード | 仲順大主,乳,長男,次男,三男,命,鍬,黄金,宝物 |
| 梗概(こうがい) | 昔、仲順大主という方がいらっしゃったが、この人はもう、ごはんも食べられない。子どもは三人産んでいるが、ごはんを食べられない。この産んだ子どもを年上の方から、年上の方から呼んで、それから、「お前の子を殺して、仲順大主に乳を飲ませて、仲順大主を生き返らせてくれ。」と言うと、「いいや、仲順大主は死ぬのなら死になさい。私たちの子は死なせることはできない。」と、長男はもう、こんな返事をした。また今度は、次男を呼んで、次男に相談したら、長男が言ったように、「ああ、私もそういうことはできない。仲順大主が死ぬのなら死になさい。私たちの子は死なせることはできない。」と。それから、こう言ったので、次男もそれだけですませた。そして今度は、三男を呼んで、「三男、相談があるけど。」と。「お前の産んでいる子を殺して、仲順大主に乳を飲ませて命を助けなさい。」と言うと、「子どもはまたいつでも産みかえられる。また産むことができる。仲順大主は私の親なのに。死なせるわけにはいけない。それなら私たちの子は(殺して)あなたに乳を飲ませて生き返らせる。」と言って三男は家から出た。仕方なく、この子を埋めようと行って、一鍬打っては腰をあげ、二鍬打って、三鍬めを打ったらそこから黄金の宝物がたくさん出たので、この三男はこの宝物をもらって、たいへんな大金持ちになったってよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:37 |
| 物語の時間数 | 1:55 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |