首里の王様がね、家では何をあげても、「おいしくない。」と言って、いつも不平を言ってたようだ。それで、この家来たちがね、「この人は珍らしい人だ。どんなおいしいものをあげても、いつも『おいしくない』と言うので、これはどうにかして、この人の口を直さないといけない。」と言って、首里からかごに乗せて、山原に連れて来たわけさ。山原に来ても、食べ物はあげなかった。そして、帰りながら、浦添城間のね、城間まで行くと、王様があまりにも、「腹がすいたよう。」と言ったので、この城間仲という人の家に、「何か食べ物をくれ。」と言って、行ったのでね、そこの家で、カンダバドゥシーを召しあがったようだ。「とてもおいしい。」と言ってね、たくさん食べたようだ。それで、食べてから首里に帰って行ったって。首里に帰ってから、「今日のカンダバドゥシーのおいしかったこと。とてもおいしかった。」と言ったって。ほら、ごはんはあげないで、かごに乗せて山原までゆききして、ゆられているでしょう。その上、腹が空いているから、このカンダバドゥシーは、普通のカンダバドゥシーだけど、腹がへっているので、おいしかったわけさ。そうして、首里に帰ってから、また首里に帰ってから、翌日来たのか、何日に来たのか、それはわからないけど、この城間に来て、このカンダバドゥシーを食べに来てね、礼を言ったって。「もう、おまえがとてもおいしいものをあげたので、そのおかえしに……。。」と言って、その家に。昔は、その人が王様だったので、その人の勝手でしょう。勝手だったから、土地を分けてあげたってよ。あげたので、この城間仲は、もとは貧乏だったけど、この土地を、王様の命令で、この土地を分けてもらったので、それから、百姓をしてもうけて、城間仲といって、大金持になったってよ。
| レコード番号 | 47O382969 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C153 |
| 決定題名 | 城間仲(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 末吉亀吉 |
| 話者名かな | すえよしかめきち |
| 生年月日 | 19081103 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名 |
| 記録日 | 19810403 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T14 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P237 |
| キーワード | 首里,王様,山原,浦添城間,城間仲,カンダバドゥシー,礼,大金持 |
| 梗概(こうがい) | 首里の王様がね、家では何をあげても、「おいしくない。」と言って、いつも不平を言ってたようだ。それで、この家来たちがね、「この人は珍らしい人だ。どんなおいしいものをあげても、いつも『おいしくない』と言うので、これはどうにかして、この人の口を直さないといけない。」と言って、首里からかごに乗せて、山原に連れて来たわけさ。山原に来ても、食べ物はあげなかった。そして、帰りながら、浦添城間のね、城間まで行くと、王様があまりにも、「腹がすいたよう。」と言ったので、この城間仲という人の家に、「何か食べ物をくれ。」と言って、行ったのでね、そこの家で、カンダバドゥシーを召しあがったようだ。「とてもおいしい。」と言ってね、たくさん食べたようだ。それで、食べてから首里に帰って行ったって。首里に帰ってから、「今日のカンダバドゥシーのおいしかったこと。とてもおいしかった。」と言ったって。ほら、ごはんはあげないで、かごに乗せて山原までゆききして、ゆられているでしょう。その上、腹が空いているから、このカンダバドゥシーは、普通のカンダバドゥシーだけど、腹がへっているので、おいしかったわけさ。そうして、首里に帰ってから、また首里に帰ってから、翌日来たのか、何日に来たのか、それはわからないけど、この城間に来て、このカンダバドゥシーを食べに来てね、礼を言ったって。「もう、おまえがとてもおいしいものをあげたので、そのおかえしに……。。」と言って、その家に。昔は、その人が王様だったので、その人の勝手でしょう。勝手だったから、土地を分けてあげたってよ。あげたので、この城間仲は、もとは貧乏だったけど、この土地を、王様の命令で、この土地を分けてもらったので、それから、百姓をしてもうけて、城間仲といって、大金持になったってよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:14 |
| 物語の時間数 | 4:01 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |