越来(ぐえく)按司(あじ)がですね、海に魚を釣って遊びに行ってですね、晩、帰りのときには、牧港に入って来たらしいですよ、そして、そのときにまた、その時間にまにあわせて大雨がずっと降ってですね、その雨ごもりして、雨をはらすために、この石灰石(せっかいいし)の下にですね、この古墓(ふるばか)のところですね、雨ごもりして、立っておったらしいですよ。立っておれば、いやしくも何か外からですね、外から人が来て合図するような声が聞こえたらしいですよ。また、それに応答して、その墓からもですね、応答しておったらしいですよ、それらの話はどんなにしたかと言えば、「はあ、もう、君が借りてるお金、払ってくれなければ、ぼくは生活に困って、どうにもできないが。」と、言ってこの外(ふか)から来た人が話しかけておったらしいですよ。また、内におる人が、「ああ、今のところ、子孫がみんな貧乏で、貧乏でですね、焼香(そうこう)も何もやってくれなくて、お金ありませんから、もう少し待って下さい。もう少し待ったら何年忌の焼香にあたりますから、そのときには、子孫がお金を少し供えるはずだから、そのときまで、ちょっと待っていただけませんか。」と、話し合いやっておったらしいですよ、その話をこの越来按司が聞いてですね、翌日からこの牧港近辺ですね、その家を捜したが、その家はなかったそうです。聞いたら、もとはあったんだが今は西原に行っていない。西原村ですよ、西原のどこそこにおるということまで、その近所の人が告げたらしいですよ。告げて、その越来按司は、また西原まで足をのばして行って、その墓の主を捜して行ってですね、そこで、自分で聞いた話の内容を、その家族に話したらしいですね。話したら、「ぼくは、こうこうして、こんな話を聞いたんですが、君らはどんなもんですか。」と言ったら、「ああ、もう、ぼくらも早く、こうやって(焼香を)あげたいんですが、経済に苦しんで、こんなにもうのびのびにしておりますが、近いうちに親戚、兄弟連中協力して、話し合いしてあげようと考えておるところであります。」と言って、その越来按司に話したらしいですよ、それからの始まりだそうだ、その打ち紙(かび)は。
| レコード番号 | 47O382963 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C152 |
| 決定題名 | 打ち紙由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東江清蔵 |
| 話者名かな | あがりえせいぞう |
| 生年月日 | 19030119 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名 |
| 記録日 | 19810402 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T13 B14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P194 |
| キーワード | 越来按司,海,魚,牧港,大雨,石灰石,古墓,声,子孫,焼香,西原村,打ち紙 |
| 梗概(こうがい) | 越来(ぐえく)按司(あじ)がですね、海に魚を釣って遊びに行ってですね、晩、帰りのときには、牧港に入って来たらしいですよ、そして、そのときにまた、その時間にまにあわせて大雨がずっと降ってですね、その雨ごもりして、雨をはらすために、この石灰石(せっかいいし)の下にですね、この古墓(ふるばか)のところですね、雨ごもりして、立っておったらしいですよ。立っておれば、いやしくも何か外からですね、外から人が来て合図するような声が聞こえたらしいですよ。また、それに応答して、その墓からもですね、応答しておったらしいですよ、それらの話はどんなにしたかと言えば、「はあ、もう、君が借りてるお金、払ってくれなければ、ぼくは生活に困って、どうにもできないが。」と、言ってこの外(ふか)から来た人が話しかけておったらしいですよ。また、内におる人が、「ああ、今のところ、子孫がみんな貧乏で、貧乏でですね、焼香(そうこう)も何もやってくれなくて、お金ありませんから、もう少し待って下さい。もう少し待ったら何年忌の焼香にあたりますから、そのときには、子孫がお金を少し供えるはずだから、そのときまで、ちょっと待っていただけませんか。」と、話し合いやっておったらしいですよ、その話をこの越来按司が聞いてですね、翌日からこの牧港近辺ですね、その家を捜したが、その家はなかったそうです。聞いたら、もとはあったんだが今は西原に行っていない。西原村ですよ、西原のどこそこにおるということまで、その近所の人が告げたらしいですよ。告げて、その越来按司は、また西原まで足をのばして行って、その墓の主を捜して行ってですね、そこで、自分で聞いた話の内容を、その家族に話したらしいですね。話したら、「ぼくは、こうこうして、こんな話を聞いたんですが、君らはどんなもんですか。」と言ったら、「ああ、もう、ぼくらも早く、こうやって(焼香を)あげたいんですが、経済に苦しんで、こんなにもうのびのびにしておりますが、近いうちに親戚、兄弟連中協力して、話し合いしてあげようと考えておるところであります。」と言って、その越来按司に話したらしいですよ、それからの始まりだそうだ、その打ち紙(かび)は。 |
| 全体の記録時間数 | 3:45 |
| 物語の時間数 | 3:22 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |