沖縄県立博物館・美術館

時鳥兄弟（シマグチ）

ほととぎすきょうだい（しまぐち）

概要

「年上（しーじゃ）ぬ兄（やくみ）が　私（わ）ぁ腹（わた）ぁ開（あ）きやい〔シージャヌヤクミガワーワタアキエイ・年上の兄さんが、わたしの腹を開けて〕　年下（うっとぅ）んちぶちゃん　年下（うっとぅ）んちぶちゃん〔ウットゥンチブチャン　ウットゥンチブチャン・弟を殺した　弟を殺した〕。」と。ちょうど、こんなにして鳴いて、こっちから、飛んで行くときにも、こんなに鳴いて行くよ。兄弟二人で暮らしていて、ての年上の、年上の兄さんは、畑に行って、畑を耕していたが、そこへ、弟が昼ごはんを持って行って、昼ごはんを持って行くと、兄さんとけんかになった。兄が、「お前は、先に食べて来て、私には、今ごろ持って来るのか。」と、おこったってよ。文句言ったってよ。だけど、弟は、「私は、何も食べてない。」と言うのだけど、どうしても、「いや、食べて来ている。」と言われて、「それなら、そういうふうに思っているのなら、私の腹を開けて見てごらん。」と言った。それで、兄さんが、弟の腹を開けて見たら、もう何も入っていなかったという話。それで、それから、この兄弟二人から、この鳥になったという話。そうなったという話は、聞いたよ。

再生時間：1:29

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民話詳細DATA

レコード番号 47O382925
CD番号 47O38C150
決定題名 時鳥兄弟（シマグチ）
話者がつけた題名 －
話者名 西田モウシ
話者名かな にしだもうし
生年月日 19010615
性別 女
出身地 沖縄県島尻郡伊是名村字勢理客
記録日 19810403
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊是名村　T12 B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 動物昔話
発句（ほっく） －
伝承事情 －
文字化資料 いぜな島の民話　P113
キーワード 腹,ウットゥンチブチャン,兄弟,昼ごはん,文句,鳥
梗概（こうがい） 「年上（しーじゃ）ぬ兄（やくみ）が　私（わ）ぁ腹（わた）ぁ開（あ）きやい〔シージャヌヤクミガワーワタアキエイ・年上の兄さんが、わたしの腹を開けて〕　年下（うっとぅ）んちぶちゃん　年下（うっとぅ）んちぶちゃん〔ウットゥンチブチャン　ウットゥンチブチャン・弟を殺した　弟を殺した〕。」と。ちょうど、こんなにして鳴いて、こっちから、飛んで行くときにも、こんなに鳴いて行くよ。兄弟二人で暮らしていて、ての年上の、年上の兄さんは、畑に行って、畑を耕していたが、そこへ、弟が昼ごはんを持って行って、昼ごはんを持って行くと、兄さんとけんかになった。兄が、「お前は、先に食べて来て、私には、今ごろ持って来るのか。」と、おこったってよ。文句言ったってよ。だけど、弟は、「私は、何も食べてない。」と言うのだけど、どうしても、「いや、食べて来ている。」と言われて、「それなら、そういうふうに思っているのなら、私の腹を開けて見てごらん。」と言った。それで、兄さんが、弟の腹を開けて見たら、もう何も入っていなかったという話。それで、それから、この兄弟二人から、この鳥になったという話。そうなったという話は、聞いたよ。
全体の記録時間数 1:48
物語の時間数 1:29
言語識別 方言
音源の質 ◎
テープ番号 －
予備項目1 －

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